「 都会で海辺を感じるコートハウス 」 ~水辺の風景~ クリップ クリップ解除
東京都
- 構造・工法:
- 木質系パネル
- 用途:
- 住宅
コンセプト
都会の喧騒を忘れ、空や緑そして水辺を感じるリゾート空間。穏やかな光と風に包まれ、気持ちのいい空が窓に広がる、コートヤードにある水盤の現象は静謐を与えてくれる。
建築概要
ご夫婦共に幼少期より海辺での生活を体験されていたため、「都会で海辺を感じる開放的で洗練された心地よい空間」を求められた。いかにして高層建築が密集する都市空間の中で自然や海辺を感じ、都会で暮らしていることを忘れてしまいそうな、まるで建築と自然が一体化したような五感で感じる感性豊かな建築とするかがテーマとなった。周囲の気配を遮断するためコートヤードを囲うように、1階はゲストも招くことのできる家族が集う空間とアウトラウンジ、2階に家族のプライベート空間を連続させた。開口からは空と水盤のみを臨むつくりとし、どこにいても潤いのある水の景色が感じられる水盤が家の中心となる構成とした。水盤は「現象」を愉しむ水の演出とし、天候や時間で表情を変える、美しい光のグラデーションを楽しんだり、時間帯によっては水盤のみなもの揺れが光りを反射してリビングの天井や壁に美しいリフレクションを映し出してくれる。心地よい環境とともに身近に水を感じるだけで、心がほどけるような安らぎを与えてくれる「水の風景」がそこにある。空間に対してどのように感性デザインを取り込み、人の感性に訴えるような空間づくりをしていくかというのが、人にも環境にも優しい感性豊かな建築となるのではないだろうか。