Y様が趣味で造形制作の場として使われている一軒家を改修しました。思い描かれていたのは、「昔からある家のような趣き深い雰囲気」。そこで、あえて色のトーンをおさえた仕上げとしました。これにより、天井を取り払って現しにした梁、壁に用いた藁すさ入りの塗料が、庭から差し込む光によって表情豊かに浮かび上がります。また、古材店で出会った亀甲竹は、柱に仕立ててアクセントに。「日々、新しい気持ちで住んでいます」とY様。古材の1枚板で造作した作業机や、蔵書を収める本棚も造りつけ、制作の場としてのしつらえが整いました。