1階の全面改修にあわせて廊下にニッチを設けました。ポイントは、床から天井まで凹みをつけたことです。奥行きは20cm程ですが、これが緩衝スペースとなって、視覚的にも体感的にも廊下に広がりが生まれました。架け渡したガラスの棚に小物を飾って、上部に新設したダウンライトを灯せば、ギャラリースペースに。わずかな奥行きを有効活用することで、これまでにないゆとりが住まいにもたらされました。 写真では分かりにくいが、ニッチの真向かいの階段手摺りも改修。高さを半分ほどにカットした。これにより以前と廊下の幅は同じだが、ニッチとの相乗効果で、より広がりが生まれた。