この建物を一目見て、生涯の住処と決められたB様。既存のゆとりある各室の間取り、舟底天井が特徴的なLD、木目の美しい建具や床などを活かすため、水廻り設備の交換やクロスの張り替えなど、手を加える箇所は最小限に、質の高いリフォームを行いました。一方で、屋根には、ご主人の念願だった太陽光発電システムを設置。新たに加わる太陽光パネルの荷重を考慮すると、耐震補強工事が必要となりましたが、その際も、床、壁、天井をできる限り傷めない工法を採用し、細かな仕上げにも配慮しました。小屋裏空間を活用して新設したロフトもポイントです。季節家電や布団など大型の家財道具も楽々と入ります。建物がもつDNAを引き継ぎながら、新たな暮らしを包み込む住まいが実現しました。 木目が美しいビルマ松仕上げの床、天井は既存を活用し、壁はクロスを張り替え。ニッチ部分は、吹き付け塗装に仕上げを変更。絵画を飾るのにふさわしいスペースとなった。玄関横の壁に設置した耐震パネルは、床、壁、天井を壊さずに取り付けられるタイプを採用。また、大型テレビモニターとオーディオを左右対称に置けるようLDの扉は内開きから、外開きに変更した。