長年の経験から、老人ホーム等の新規事業は職員の働きやすい環境で実現したいと思い、計画地を立地にこだわって探していました。職員が通いやすい場所は、人が集まるいい立地。そういう立地は職員だけではなく、入居者や利用者も集まりやすい立地であることから、安定経営を実現する上で非常に重要視していました。かねてから相談をしていた、ミサワホームに条件に当てはまる土地の地主様を紹介してもらい、開業することができました。
運営する有料老人ホームは、最後の看取り場としての役割を担えるように、特に医療面の充実に力を入れています。敷地内にクリニック、訪問看護の事業所、薬局があり、看取りが必要になれば、24時間体制で医師や看護士が対応できる体制を構築しています。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
2087m2 (631坪) | 延床面積 |
1225m2 (370坪) | |
構造・規模 | 木造 2階建 | 開設 | 2013年 |
有料老人ホームはコストとのバランスを考え、決められた面積の中で、機能的に部屋を確保しました。共用部のお風呂は、比較的お元気な方から重度の要介護者の入居を想定して、個浴、機械浴を設置。食堂は2階に集約して配置し、明るい空間でお食事が楽しめるように2方向開口を確保しています。また、介護予防ニーズに対応する、トレーニングに重点をおいたスポーツクラブタイプのデイサービスを併設しており、入居者だけではなく、地域の利用者が集まる施設をめざしています。敷地内の薬局には、保育所を併設。地域の方の利用に加え、小さな子供がいる職員も利用ができるなど、安心して働ける環境を整えています。建物前面の広いスペースは、地域住民による夏祭りなどの利用を検討。東日本大震災の経験から、入居者が安心して暮らせる環境を整えると共に、地域との係わりを大事にしながら、この施設を非常時に集まれる場所としても機能させたいと考えています。