地域に根付いた医療・介護サービスを提供している医療法人様が、その発祥の地でもある鹿児島市の旧市街地に、町並みに調和するような洋館スタイルの有料老人ホームを開設しました。
目指すは今までの鹿児島にないグレードとサービス。その両方を絶妙なバランスで、入居者にとって負担が少ないよう考慮された施設となりました。
同法人様にとっては始めての展開施設であり、随所に工夫と挑戦を垣間見る事ができます。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1112m2 (336坪) | 延床面積 |
1776m2 (537坪) | |
構造・規模 | 鉄骨造 3階建 | 開設 | 2011年 |
開設のきっかけは、既存のグループホームが老朽化した事による移転計画でした。条件に合った土地がやや大きめだった事もあり、従来型の施設に対する考え方を転換し、今後の急激な高齢化に対応すべく複合施設の計画に至りました。好立地ながら入居一時金は低額におさえるとともに、グループホーム以外の選択肢を求める認知症患者に応えられるよう専用フロアを設定、更に経年変化によっても飽きの来ないデザイン等、ハードとソフトを充足し、なおかつコストパフォーマンスに優れた施設を追求した結果、本建物にたどり着きました。
その過程において重要な鍵となったのが、信頼して取り組めるパートナー選択でした。有料老人ホームは施設とはいえ、入居者にとってはあくまでも住宅。医療法人様にとって医療・介護の経験はあっても、住宅・不動産事業は未経験。そこで住宅メーカーでありながら、介護施設を直営している実績のあるミサワホームがパートナーとして選ばれました。