建物が密集した都市部において子どもたちが安全にのびのびと過ごせる保育環境を実現した保育施設です。限られた敷地に十分な保育室の面積を確保するため、保育室を年齢階層別に3フロアに分割。それぞれのフロアで過ごす園児の発育・発達段階を考慮したうえで、各フロアの天井高の設計や低年齢児室でのクッション床や無垢床の採用などにより、年齢階層別デザインを採用しています。また、光や風を感じ四季のうつろいを満喫できるように幹線道路に接する面は開放的なガラス張りにしており、また、そのことにより、子どもの笑顔や動きが外部からも感じることができ、地域に活気や賑わいを発信する印象的なファサードデザインとなっています。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
217.57m2 (65坪) | 延床面積 |
353.96m2 (107坪) | |
構造・規模 | 鉄骨造 3階建 | 開設 | 2018年 |
プライバシーや騒音問題に起因する閉鎖的な保育施設が増加する傾向になる中、幹線道路に接していながらも、子どもたちが活発に活動でき、開放的な保育室となるよう外部とのつながりや感性を刺激する室内デザインなどを取り入れ、都市部ならではの新しい園舎を実現。無垢の床材や珪藻土クロスなどの自然素材や生活リズムを整える三段階照明などの他、3階には太陽光や通風などから四季を体感できるようなバルコニー、2階には街への興味を持たせる大きなガラス張り、1階には、安全面や外部からの刺激を抑えるようルーバーを設置しています。