建築は、3社競合とした。3社に設計図を引いてもらったところ、その中のミサワホームが次々と積極的に魅力的なプランを提示した。「他社と比べ、ミサワホームさんが自宅部分も含めてデザイン性、機能性に優れていました。そして何より、営業と設計それぞれの担当者の熱意と人柄に惹かれて、パートナーにお願いすることを決めました。
『二人の若さを建築でもアピールできるよう、単純な親しみやすさを出すより、凛としたさわやかさを強調したい』と希望していました。直線的なシルエットの外観は、その希望に合い、医院に不可欠な信頼感も表現できたと思います」診療スペースにも、夫妻の希望をもとにさまざまな工夫を盛り込んだ。
眼科には大型の検査や治療機器を何台も配置しなければならず、配線が混乱しがちなので床下ピットを設け、電源と配線をスマートに収納。またミサワホームの担当者は医療機器や電子カルテのメーカーと綿密に打合せをし、交錯しないよう、ネットワーク環境の構築まで慎重に決定した。皮膚科の診療スペースは、女性らしさを重視し、エレガントな壁紙を用いたり、清潔な洗面化粧台を設置。患者に鏡で自分の顔を見てもらうことも多いので、副院長のこだわりで顔色がよく見える、暖色系の照明を取り入れた。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
823m2 (248坪) | 延床面積 |
592m2 (179坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 2階建 | 開設 | 2010年 |