地方都市は車を中心とした生活なので、ほとんどが戸建医院での開業となります。その場合、土地の手配から取り掛からねばならず、さらに行政や金融機関との折衝など、煩雑な作業が発生します。土地探しから地主さんとの定期借地権の交渉、農地転用の行政への手続き、さらに資金面での銀行との折衝や手続きなど、煩雑な作業はミサワホームが行い、その間の時間を有効に使い、佐野様は理想の医院構築に集中できました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1893m2 (572坪) | 延床面積 |
574m2 (173坪) | |
構造・規模 | 軽量鉄骨造 2階建 | 開設 | 2007年 |
佐野様が理想としたのは「患者さまもスタッフもすべての人が居心地良く過ごせる」こと。
そのために自分の考えを方眼紙100枚以上の図面におこし、徹底的に話し合いました。まずこだわったのはメインである人口透析室です。ベッド間隔も広く部屋全体が明るくて、スタッフがすべてのベッドを見渡せるように柱がありません。この柱のない空間をつくるために、透析室は鉄骨で建てました。木のぬくもりも不可欠だと感じていたので、受付や診察室は木質で建てるという混構造建築です。さらに、天井を高くしてトップライトを設置する、中庭を設け開口部を多く取るなどの方法で、採光にもこだわりました。