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トップ - HomeClub特集 / 住まいの計画を立てる - 南極での観測を支える建物

南極での観測を支える建物

隊員のいのちを守り、観測事業を支える南極・昭和基地には、どんな建物があるのだろうか。
ミサワホームが建設をサポートしたさまざまな建物を見てみよう。

写真・イラスト提供:国立極地研究所
※南極で撮影された写真はすべて国立極地研究所提供

極限環境で隊員を守るため建物に求められる条件とは

 最低気温マイナス45℃、ブリザードによる瞬間風速60m/秒を記録したこともある南極・昭和基地は、とても険しい環境にある。
 そこに建設される建物には、いくつもの条件を満たす必要がある。1つは、何トンもの荷重がかかる暴風雪や積雪に耐える強度を構造体が備えていること。2つめは寒暖差60℃の環境で快適な室温を維持できる断熱性。3つめは建築経験のない隊員でも短期間で建てられること。そのほか、コンテナで輸送するために軽量・コンパクトであることも必要だ。
 そんな厳しい条件が求められる昭和基地の建物建設を、半世紀以上にわたってサポートしているミサワホーム。これまで、延べ約6700㎡・37棟をサポート※。 ここで培われた先進技術は、日本の住まいづくりにも活かされている。

※2026年7月時点。2031年12月完成予定の夏期隊員宿舎を含む。 

夏期隊員宿舎

基地の人口が増える夏期に使用する、3階建の宿舎を新たに建設中。3階に広々とした食堂スペース、2階には快適な居室。雪害対策のため高床式となっている。南極・昭和基地において最大規模である。

基本観測棟

観測用機器を備え、データの収集・送信を行う建物。12角形のフォルムは雪だまりを防ぐためのデザイン。外壁は日射観測の際に建物自体が反射してデータに影響を及ぼさないよう紺色に塗装されている。

管理棟

隊長室、通信室、食堂、医療施設、娯楽室など、昭和基地の中枢機能を集約した3階建の複合施設。宇宙船を思わせる独特のフォルムは、基地のシンボルとしての存在感を狙ったもの。

自然エネルギー棟



車両の整備を行う建物。外壁を太陽熱集熱パネルで覆い、蓄電池室も設置され、基地全体のエネルギーを制御する役割も。屋根が湾曲した流線形フォルムは、スノードリフト対策として風洞実験で決定されたもの。

第1・第2居住棟

越冬隊員用の宿舎。約4畳の個室を備え、各部屋でインターネットが利用可能。床暖房も導入、常時15~20℃の室温を確保。昭和基地初の女性用トイレも設置され、39次隊で初めて女性が越冬隊に参加。

ー 南極TOPICS ー

「地学棟」46年間の運用を経て、木質接着複合パネルの高い耐久性を実証

ミサワホーム総合研究所は、国士舘大学と共同で、木質パネルの耐久性に関する研究を実施。これは南極の過酷な環境下で46年間も使用されたのちに解体された「地学棟」の木質パネルの一部を国内に持ち帰り、芯材や合板の強度、パネルの一体性を支える接着強度などにおける耐久性の検証実験を行うというもの。
その結果、すべての項目での強度がJAS基準値を上回り、構造部材としての性能低下も認められず、高い耐久性を保持していることが実証された。

昭和基地にあった地学棟。1978年に建設され、2023年まで使用された。

「南極移動基地ユニット」極地における居住ユニットの実証研究

JAXA(宇宙航空研究開発機構)、国立極地研究所、ミサワホーム、ミサワホーム総合研究所は、地球上の極限環境下にある南極で「持続可能な住宅システム」の構築をめざす実証実験を2020年に4者連携で実施。連結可能な居住空間「南極移動基地ユニット」を用いて断熱性・気密性・簡易施工性を検証するこの実験は、月面有人基地の建設という宇宙開発も視野に入れたもの。収集されたデータは、これからの日本の住まいづくりにも活かされていく。

輸送用のソリを下部に装着し、雪上車の牽引で移動する南極移動基地ユニット。

南極のさまざまなことを知れる極地研のウェブマガジン「極」

国立極地研究所は、南極・北極の魅力や観測成果を紹介するウェブマガジン「極」を公開中。楽しいイラスト図解やエッセイ、読み応えのあるインタビュー記事など、多彩なコンテンツを用意。

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