
家の守り神とされる「アオダイショウ」に由来し、床下点検を安全に行う守護者としての役割を込めて命名された
次年度、全国の一部販売店で試験運用開始
ミサワホームと電気通信大学、大末建設は、床下点検ヘビ型ロボット「ユカダイショウTM」を共同開発し、このほど実用段階に移行した。12月16日には、ミサワホーム高井戸本館(東京都杉並区)で実機動作デモンストレーションが開催され、マスコミ関係者にお披露目された。
住まいの点検・維持管理の現場では、安全性と快適性を確保することが欠かせない。しかし、電気配線や給排水管が複雑に交差する建物の地下ピットでは、長時間にわたるうつ伏せ姿勢での作業が必要であるなど、安全面でのリスクが伴うことも少なくない。また、戸建住宅では床下の配管経路が図面化されていない場合も多く、事前の状態把握が難しいことから、点検作業員の安全面・作業面での負担が大きい。
今回共同開発した「ユカダイショウTM」は、こうした点検作業を代行し、作業の安全性向上と効率化を目的とした点検ロボットだ。多連結構造のヘビ型のため、段差や曲がり角でも小回りが利き、横転や引っかかりが生じた場合でも、簡単な操作で復帰できる。さらに、配管などの障害物を半自動で乗り越える動作機能を搭載し、最大高さ400㍉までの障害物に対応する。この技術は特許登録されている。また、本体高さ150㍉の薄型設計により、配管下の通過にも対応するなど、一般家屋の床下環境への適応力を高めている。加えて、遠隔操縦型とすることで、従来型に比べ大幅な小型・軽量化を実現した。
同ロボットのベースとなる従来型のロボットは2022年9月に電気通信大学の田中基康教授と大末建設が共同開発し、2023年度より大末建設の建設現場の地下ピット点検に導入されている。その後、戸建・賃貸での活用を視野にミサワホームが参画、三者連携での開発を進めてきた。
「住宅ストックの増加に伴いアフターメンテナンスの作業員の人手不足、高齢化といった問題を抱え点検作業の効率化は急務だった。今後は床下の他、小屋裏、屋根、壁面への応用も視野に入れながら作業の負担軽減と安全確保に取り組んでいきたい」(ミサワホーム・中庄谷博規役員)と話す。まずは、次年度から全国の一部販売店で試験運用を開始していく。


