ミサワホーム中国は、1月17日、岡山コンベンションセンターで、「老後の住まいと相続の基礎知識セミナー」を開催した。オーナー様と一般の方を対象に、老後の不安解消のヒントにしてもらおうとの狙い。セミナー終了後には個別相談会も行われた。
第1部は「安心の老後を実現する住まいとお金の知識」について、(一社)高齢者住宅協会理事の吉田肇氏が講演。人生100年時代と言われるなか、最期まで自分らしく暮らすための住まいの備えについて解説した。
吉田氏は、高齢者の事故の約8割が自宅内で発生しており、ちょっとした転倒や骨折がきっかけで、そのまま自宅に戻れず施設に入るケースも少なくない。また冬の浴室などで起きるヒートショックによる死亡事故は交通事故の約3倍にも上る。
「こうした事態を防ぐためにも元気なうちからの先行リフォームなど住環境の整備が不可欠になる」と話す。
具体的には介護が必要になったら2階は使わなくなるため、1階に水廻りと寝室を集約した1階完結型にしておく。またトイレや浴室は車椅子でも入りやすく万が一の救出も容易な「引き戸」にしておく。ヒートショックを防ぐため家の中の温度差をなくす断熱環境の整備も大切になる。
資金面についても、施設入所した場合と比べて自宅を改修して長く住み続けることは決して無駄な投資ではないと述べた。
「成り行きまかせは結果として家族に大きな負担を押し付けかねない。自分の人生を最期までデザインするためにも元気なうちから方針を決めてご家族に伝えておくことがこれからは大事なことになる」と結んだ。
第2部では財津唯行弁護士が「相続の基礎知識と不動産」をテーマに、事例など実態を踏まえながら後悔しない相続について講演。相続は節税ばかりに目がいきがちだが本当に大切なのは「トラブル回避」と説き、親族が争う〝争族〟を防ぐためにも専門家に相談しながら「認知症リスクのない元気なうちから少しずつ準備をしてほしい」と訴求した。
高齢期の住まいとお金について、参加した皆さんも初めて聞く内容がほとんどで熱心にメモをとりながら真剣に耳を傾ける方が多く、自分事として老後の住まいを考えるよい機会になったようだ。

