太陽光パネルの新たな劣化検知技術を開発
ミサワホーム総合研究所レポート
AIが24時間365日自動見守り
将来的には住まいの「健康診断」へ拡張

 ミサワホーム総合研究所は、稼働中の太陽光パネル(以下、PV)の「劣化」や「故障」をAIが24時間365日体制で自動監視し、多角的に分析、状況に応じた具体的な復旧・対策を提示する、新たな技術を開発した。

 PVは一般にメンテナンスフリーと思われがちだが、実際には経年劣化や配線の不具合、表面の汚れ等で発電効率が低下することがある。しかし、発電量は天候や季節によって日々大きく変動するため、生活者が自ら異常に気づくのは極めて困難だ。故障を放置すれば、本来得られるはずの電力が得られず高い電気を買い続ける「経済的な損失」や、ごく稀だが漏電や発火といった「安全上のリスク」に繋がる恐れもある。
 今回の新技術では、「人の目」ではなく、「データとAI(人工知能)」を活用し、正確にPVの稼働状態を診断するシステムを開発した。具体的には、見逃しを防ぐために2つの診断ロジックを組み合わせた高度なシステムを採用した。
 ひとつは、PV設置初年度の正常な稼働データを「正解」として記憶し、現在の日射量に対して発電量が一定以上低下していないかを個別データに基づき診断する(ロジックA)。
 一方、PVシステム容量(パネルの大きさ・枚数)や設置方位(南向き、東向きなど)、屋根の勾配といった建物情報と、現在の日射量のデータを組み合わせて、「本来あるべき理論上の発電量」を算出し、実測値と比較する(ロジックB)。
 この2つのロジックのいずれかで異常を検知した場合に通知を行うことで、天候に左右されない高精度な診断を実現した。
 異常検知後は、AIが家庭内の使用電力、売買電量、蓄電池への充放電データなどを多角的に分析し、不具合の原因を特定する。利用者はスマートフォン等を通じて、「分電盤の再起動」や「メーカーへの修理手配」といった状況に応じた具体的な対応策の通知を受け取ることができ、迷わず問題解決に向けた行動をとることが可能となる。
 ミサワホーム総合研究所は、この劣化・故障の自動検知技術をエアコンや蓄電池など家中の家電・設備へ拡大していく予定。将来的には、アプリ一つで住まい全体の「健康状態」が把握できる環境を標準化し、目に見えないエネルギー損失や予期せぬトラブルを未然に防ぐ、安心で豊かな暮らしの実現を目指していく。

記事一覧

お問い合わせ・ご相談窓口

放夢新聞へのご質問やご意見等、
各種ご相談はこちらから

お問い合わせ
トップ ニュースリリース 太陽光パネルの新たな劣化検知技術を開発 ミサワホーム総合研究所レポート