部材の一つひとつまで、
グッドデザインであること。
水平・垂直を貫いた住まいをつくれ。
ミサワホームのデザイン思想は「シンプル・イズ・ベスト」。日本の伝統的な住まいづくりや、ドイツの造形学校「バウハウス」に代表されるモダンデザインの根底にも流れる思想である。
住まいの資産価値を高めるべく、ミサワホームでは年月を経ても飽きのこないデザインを追求しており、このデザイン性が業界内外から評価されている。そこで、社員全員がこのデザイン思想をより深
く体得するべく、入社後に厳しい研修が行われる。それが「ホームエンジニア研修」である。幅広く建築・不動産・ミサワホームの技術などを学ぶプログラムであり、その中で大きなウエイトを占めるのは「プランニング研修(家の
デザイン・設計)」である。そこで一番初めに教わるのは、「シンプル・イズ・ベスト」というデザイン思想と、その具現化手法だ。たとえば、水平・垂直のラインを見てみると、いずれもラインが揃い、均衡が貫かれている。
開口部のレイアウトも同様である。ミサワホームのデザイン思想は、社員一人ひとりに脈々と受け継がれるとともに、住まいのディテールの一つひとつにまで貫かれているのである。
部材でも「グッドデザイン賞」を
獲るという決意。
ミサワホームのプロダクトデザインは、一枚一枚のタイルの設計からはじまる。その基準となるのは、パルテノン神殿や日本独自の設計手法である「木割り」に使われる「ヒューマン・モデュール」である。この「ヒューマン・モデュール」とは、人が両腕を広げ
た幅を1モデュールと設定し、美しいプロポーションの建築をつくるために生まれたものである。ミサワホームの木質パネルも、外壁タイルパネルも、この「ヒューマン・モデュール」を基準に、デザインや柄によって一つひとつ設計されている。
また、フローリング、ブラインド、サッシ、ドア、バスユニット、テキスタイルフロア、バルコニーの手すり、樋、ドア、階段。どの部材をとっても、ミサワホームオリジナル。さらには、一つひとつのビスも外に出ないよう計算されている。このこだわりにより、2023年までに57点の住まいでグッドデザイン賞を受賞するだけでなく、住宅関連部品などにおいてもこれまで計115点ものグッド
デザイン賞を受賞。お客さまの暮らしをグッドデザインで彩るために、グッドデザインの追求はこれからも続く。
業界で唯一34年連続受賞。
受賞の先に、思い描いているもの。
すぐれたデザインを社会に普及させることで、生活者一人ひとりがよりよい生活、より豊かな人生を送ることを促進する「グッドデザイン賞」。実は外観や品質、機能・性能、安全性だけを審査するものではない。使う人の心理や、社会や環境への影響といった、企業のモノづくりの姿勢までトータルに審査されている。ミサワホームでは、住宅業界で唯一34年連続受賞を達成し、1996年にはグッドデザイン大賞(グランプリ)
も受賞している。これは、ミサワホームのつくる住まいが、工業化住宅としてひとつの到達点を示した指標である。しかし、到達点とはいえあくまで「通過点」に過ぎない。これからは、そのデザイン力を個人の住まいづくりにはもちろん、子どものすこやかな成長をサポートする住まいづくりに、ひいてはまちのグランドデザインに活かし、普及させていくことこそが、ミサワホームの使命なのである。