長期的に差別化できる「蔵」収納に惹かれて
愛知県一宮市。50~60年もの間、競輪場の駐車場として活用されてきた土地に、2棟の賃貸住宅が完成しました。南側に平屋、北側に2階建ての重層タイプで、2棟とも蔵のある設計です。オーナーさまは、他にも賃貸住宅を経営される中で学んだことがあると言います。
「賃貸経営は建ててから10年目以降からが本当の勝負です。他の人の話を聞いていても、古くなってくると空室に悩まされるようになります。そのため、先々まで差別化できる賃貸住宅にする必要があります」。
税金対策や市場調査の結果から賃貸住宅を建てることに迷いはなかったものの、どんな賃貸住宅にすれば長期安定経営できるのか、考えを巡らせました。その結果、たどり着いたのがミサワホームの「蔵」収納がある賃貸住宅です。
「展示場で蔵のある家を見て、縦の空間を活用することで広い収納スペースを確保できることを知りました。間取りの取り方が斬新で、ひと目見て、これなら10年目以降も差別化でき、大丈夫だと確信しました」。
他社からは戸建賃貸の提案もありました。その中で選んだもありました。その中で選んだのは、収益性や機能性から、平屋と重層を混合した蔵のある賃貸住宅でした。
※ 「蔵」は居室としての使用はできません
共働き世帯を見据えて「IoT」を採用
さらに注目すべきは、「IoT」に対応している点です。給湯器、エアコン、照明のコントロールが出先からもスマートフォンで操作可能です。これはミサワホームからの提案です。
「近隣にファミリータイプの賃貸が少ないことから2LDKにして、忙しい共働き世帯をターゲットにしました。出先から照明や給湯をタイマー設定できるなど、夜遅くまで働いているご夫婦世帯などには便利でしょう。これは大きな差別化になると思い、取り入れることにしました」。
また、このエリアでは、車で移動することが一般的であることから1世帯につき、2台分の駐車場を確保。1階の角部屋は東西のスペースを活用して、3台分の駐車が可能です。
「蔵へ直接アクセスできるような駐車場の配置で、モノの出し入れが便利な動線も気に入っています」。
将来的に電気自動車の充電ができるように、外部に充電用のコンセントを完備しました。
「車のクリーナーやイルミネーションを使うときにも、外部に電源があると便利です」。
パントリーなどの豊富な収納も魅力に
内は、傷がつきにくい大理石調のフロアタイルに、リビング部分は高天井で、蔵の扉部分を本棚にするなど高級感のある設計にしました。間取りは2LDKで形状はそれぞれ異なります。例えば、北側の重層タイプはパントリーとウォークインクローゼットの2パターンあります。
「設計上、収納が多くなった点は思わぬ副産物でした」。
ウォークインクローゼットは、通常のクローゼットよりもモノを一ヶ所にまとめられる分、室内を広くすっきりと使えるので、入居者に人気があります。
完成後の仕上がりを見て、不動産会社が当初より3000円高い家賃で募集をすることに。
「平屋というと昔の長屋のイメージもあり、内見してもらわないと始まらないと思っていましたが、いざ募集を開始すると、すぐに埋まっていきました」。
『20年後も競争に勝てる賃貸住宅を』というオーナーさまの狙い通り、付加価値のある賃貸住宅となりました。