約170床の病床を持つ医療機関様が整備した、サ付き住宅が北海道に完成しました。在院日数の短縮、老健等の在宅復帰率アップなど、医療を取り巻く環境が診療報酬削減という方向性にある中で、法人として在宅医療への手掛かりを模索していった結果、居住系の施設(住宅)を整備する事によって様々な可能性を追求し、患者はもとより地域との連携をも強化すべく取り組んでいます。特にリハビリ病棟は独居老人が多く、退院後の案内先を確保する事も急務であり、越冬入院に代表する社会的な構造等の問題も解決していくことが必要とされています。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1993m2 (602坪) | 延床面積 |
1396m2 (422坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 2階建 | 開設 | 2013年 |
今回の取り組みでは様々な状況を想定及び考慮したうえで進めていく試験的な要素が強い計画となっています。例えば退院の受け皿としてどのように機能するのか、また、デイサービスに通わない入居者のADL低下に対し、リハビリはどのように計画していくのかなど、医療法人様としては満室にする事がゴールではないと考えています。
まずは手始めに介護サービス中心に取り組んでいく考えですが、医療機関として重度対応、医療対応も当然視野に入れており、当面は平均要介護3以上、将来的に4~5というところを対応ができるように体制を構築していきます。その一方で入居者の間口を広げるべく家賃は低廉に抑え、食事は同一単価でとろみ、きざみにも対応ができるよう工夫しています。
居室はいつでも入退去がスムーズにできるようベッドやカーテンは常備。法人としての対応がしやすいよう考慮されています。