介護老人福祉施設を運営されている社会福祉法人さまが、定期借地権を活用して、認知症専用のデイサービスセンターとグループホームを開設されました。介護老人福祉施設との連携をはかりながら、今後ますます増加する認知症の方に対しての積極的な生活支援を実現することが目的です。特に認知症専用のデイサービスセンターに関しては地域密着のサービスとして期待が高まります。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
907m2 (274坪) | 延床面積 |
627m2 (189坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 2階建 | 開設 | 2006年 |
施設らしさを感じさせない、住宅の延長線上にある「住まいとしてのデザイン」にこだわり、設計が進められました。「利用者の方には、どちらさまのお宅でしょうか?とよく聞かれるんですよ。」と施設長。期待通りのデザインにご満足いただいているとのことです。 デイサービスセンターは10名定員。利用者の方それぞれに落ち着ける場を提供できるよう、居間・和室・台所(食堂)をゆるやかに独立させています。台所作業は利用者の方にもお手伝いが可能なスペースをつくり、楽しく料理をしていただけるよう工夫しました。明るいナチュラルカラーでコーディネートされ、居間は片流れの勾配天井が空間をぐっと広く見せています。
また、グループホームは居間食堂を中心に居室を配置し、落着いたオーク系のカラーでコーディネートされています。台所スペースには通常の厨房セットのほかに、車椅子にも対応したシンク付の作業台を設け、入居者の方がいつでも調理に参加できるよう配慮しました。居室はユニット毎に2部屋を和室とし、ご利用者のリクエストにお応えしています。