民間の土地所有者が、バリアフリー化など高齢者に配慮した良質な賃貸住宅を建設する場合に建設費の助成が行われる、市の補助事業「高齢者向け優良賃貸住宅整備事業補助金」を活用した取り組みです。
補助金利用による利回り向上に加えて、市が認定した高齢者向け優良賃貸住宅は、入居者の収入に応じた家賃補助があり、入居リスクが少ないのが大きな魅力。ミサワホームから、公募のタイミングで提案を受けたことがきっかけで、立地面、近隣の高齢化率の状況や計画内容が、行政の求める条件に合致したことで整備実現にいたりました。ミサワホームでは市内ですでに整備実績があり、申請から建築まで一貫してサポートしてもらえるなど安心してお任せできました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
893m2 (270坪) | 延床面積 |
511m2 (154坪) | |
構造・規模 | RC造 3階建 | 開設 | 2012年 |
駅から10分圏内の好立地に、ウッド調のルーバーバルコニーが印象的な三階建ての高齢者向け優良賃貸住宅が誕生しました。住宅街の周りに溶け込むように、外壁はチャコールグレーと白を基調にしており、アルミ製の庇でシャープなイメージを出しつつも、屋根を切妻にしたり、雨樋や照明の縁取りを黒くしたりと和のテイストを演出しています。洗濯物、エアコンの室外機はルーバーバルコニーで隠れるように、給湯器なども道路面からみえないように細かいところにも配慮。全室南向きに加えて、南面サッシ3枚、ガラス戸を採用し、明るさと日当たりを確保しました。
高齢期の入居者の負担軽減を考え、玄関サッシは引き戸を採用。床(フローリング)の下には、クッション材を敷き、転倒時の安全性を高める工夫もしています。また、バスルームは広めの一坪タイプで快適なバスタイムと介護期の対応にも配慮しました。
2、3階には自由に使える「談話コーナー」を設けており、入居者同士のコミュニケーションを促進します。