古くから交通の要衝として栄え、瀬戸内海の温暖な気候を享受できる地域に、サービス付き高齢者向け住宅「和」は完成しました。
開設したのは地域内でなじみの深い医療機関。元々介護事業を通じて地域の在宅を支えていましたが、通所系の機能をさらに強化すべく事業展開を考えていたことがきっかけの一つとなりました。
また、既存の通所系施設の利用者からも「安心して暮らせる住宅があれば・・」といった要望も寄せられ、地域の高齢者の受皿になるべく開設を決意しました。計画にあたって頭を悩ませたのが、敷地の活用方法。既存のデイと診療所の間に建築を予定していたため、建築できる建物に物理的な制限がありました。
幾つかの提案があったなか、ミサワホームの提案はイメージとボリュームともに他社の追随を許さず、パートナーとして選択されました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1660m2 (502坪) | 延床面積 |
993m2 (300坪) | |
構造・規模 | 鉄骨造 3階建 地下1階 | 開設 | 2013年 |
住宅でこだわったのは「居心地」の良さでした。
住戸部分は共用部の快適性を重視した結果、明るい陽だまりの空間を確保できました。フロア毎に生活が完結する間取りも相まって、生活し易い居場所を提供する事が可能です。併設しているデイサービスセンターは、高齢者に馴染みのある"パチンコ台"やカラオケルームを設置。長時間の利用にも飽く事がないような工夫が随所に見られます。
希望者には訪問介護サービスも実施。今までは施設のみの運営であったため、1対1での介護は提供をする側、利用者側から見ても新鮮な取り組みとなり、双方に良い効果を与えています。
職員は既存事業からシフトし、看護師も積極的な事から入居者に対応する体制は万全な状態です。
地域の中でどこまで取り組めるか、挑戦は続きます。