トップ - HomeClub特集 / 住まいのイメージをふくらませる - ミサワホームの防災住宅 [3]
2025.07.31
「いつも」と「もしも」を両立させる「フェーズフリー」は、これからの住まいにおいてトレンドにもなるはず。そんな機運が高まる中、ミサワホームの「SMARTSTYLE Roomie 大屋根タイプ」が、「フェーズフリーアワード2024」で事業部門の「オーディエンス賞」を受賞した。この住まいは、家族が集まる1階を広く確保し、1枚の大屋根で上下階をつなぐことで、コンパクトながら開放的な内部空間になっている。さらに、 LCCM®※ 住宅に対応する高い環境性能を実現していることが特長だ。こうした日常時の心地よさとともに、災害時には家族を守り、災害発生後の在宅避難も容易にする能力が評価され、戸建住宅初のフェーズフリーアワード受賞という快挙を達成した。こうした高い快適性と環境性能を企画住宅で実現するという挑戦は、心地よく暮らせるレジリエンス性の高い住まいを、より多くの人に届けたいというミサワホームの強い想いの表れだ。
生活クオリティを向上させ多彩な"つながり"も創出
上下階がつながる開放的なリビングは、家族のつながりや多様な居場所を生み出す空間デザイン。これまで通過点となっていた階段や北側空間は、自然の心地よさを取り入れながら、居室空間としてデザイン。太陽光で発電した電力は全館空調などにも活用し、環境と家計、快適性に貢献。玄関アプローチには自然を取り込む中庭空間を設け、プライバシーを確保しつつ、地域とのつながりも創出。
創エネと微気候デザインで在宅避難をサポート
大容量の太陽光発電システムと全負荷型の蓄電池との連携により、災害などで停電が発生しても家全体に電気が供給でき、日常に近い生活が可能。自然の心地よさを取り入れた高断熱の住まいは、エアコンの使用を抑えた快適性を実現し、在宅避難をさらに容易に。停電時の夜でも明かりが灯る住まいは、まちの照明にもなり、地域の防犯性を向上させ、近隣の方の不安をやわらげることにも貢献。
暮らしの快適性と環境性能を高めた「日常時」と、インフラが遮断された環境下でもふだんの暮らしを継続できる電力や備蓄品日常時 が確保でき、在宅避難が容易な「非常時」の性能を両立させたことが受賞理由のひとつに。
─ 「PHASE FREE AWARD」審査員の評価 ─
一般社団法人フェーズフリー協会 代表理事 佐藤唯行さん
誰もが分かりやすいフェーズフリーがオーディエンスから支持された。すなわち、南面へ伸びる大屋根が、断熱を実現すると同時に大容量の太陽光による発電が、パッシブデザインやLCCMを実現しながら、非常時でもそのエネルギーによって生活を支えてくれるという分かりやすさである。しかし、この住宅はそれのみならず、自然の光や風を取り入れた快適な空間が、非常時の危険を察知しやすくしていること、家族がつながる上下空間連続設計が、お互いの安否確認のしやすさを創っていること、アウトドアリビングが非常時にもつながるライフスタイルの提案をしているところなど、多くのフェーズフリーな要素が詰め込まれている。
※「LCCM®」は、(一財)住宅・建築SDGs推進センターの登録商標です。