トップ - HomeClub特集 / 住まいのイメージをふくらませる - オープン空間で家族とつながりながら 仕事ができるワークスペース
2022.05.30
LDKの一角やLDKに隣接した場所、家事動線上などの隙間空間にカウンターを設ければ、家事の隙間時間を有効利用して仕事ができる。家事と仕事の両立に加え、仕事中の子どもの見守りも可能だ。
大収納空間「蔵」上のスキップフロアに、親と子が一緒に学べるスペース「ホームコモンズ」を設ければ、LDKにいる家族を程よい距離で見守りながら仕事ができるワークスペースとして活用できる。子どもの学習スペースにも最適だ。
1つは、リビングの一角に設けたファミリーカウンターをワークスペースとして活用しようというもの。家族を見守りながら仕事ができるので、親といつも一緒にいたい幼児期の子どもがいる家族が、子育てと仕事を両立するのにぴったりのスペースだ。
ひょっとしたら、「カウンターなら、家を建てたあとで付け足せば?」と思われるかもしれないが、ここは設計時に検討しておきたい部分。一緒に検討しておけば、仕事で使うタブレットなどのためのコンセントを適切な位置に設けられるので、床を電源コードが這いまわり、小さな子どもが足をひっかけてケガをするといったことも防げる。また、空間のデザインと調和するカウンターをつくることができるから、インテリアの美しさを損ねることもない。
もう1つのタイプは、親子で学び合える空間「ホームコモンズ」を、仕事のスペースに活用しようという提案だ。「ホームコモンズ設計」とは、子どもの成長段階を4つに分け、各段階で求められる親と子の適切な距離感を保てるよう、子の成長とともに学びの場を変えていくという設計手法。距離感だけでなく、段階ごとに子どもの好奇心や自立心の成長を促す空間づくりもされている。そんな学びの場のひとつである「ホームコモンズ」は、13歳~21歳くらいの子どもが、親と一緒に思考力を高めていくのに最適な学び空間で、たとえばこれを1.5階のスキップフロアに設けてワークスペースとして活用するという提案だ。リビングを見下ろせるワークスペースは、程よい距離で子どもを見守りながら仕事ができるファミリーカウンターと合わせれば、当初はカウンターで仕事をして、子どもが成長したら「ホームコモンズ」といった具合に、子どもの成長に合わせて最適なワークスペースを選ぶといった活用も可能だ。