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トップ - THINK LIFE / ライフスタイルを考える - 味わい・文化・歴史を楽しめる抹茶の世界へ

interview

味わい・文化・歴史を
楽しめる抹茶の世界へ

Satén japanese tea 茶リスタ
小山 和裕さん

世界中で抹茶がブーム。
味わい・文化・歴史など、
その楽しみ方もさまざまだ。
約13年前から茶リスタを続けてきた
小山さんに抹茶への想いを聞いた

  • 2012年ごろに、茶リスタと名づけて
    もともとは、カフェをつくりたくてバリスタを目指して、コーヒーを勉強していたんです。いろんなカフェを巡るなかで、日本茶カフェで飲んだお茶がとてもおいしくて、その流れで味の違いや奥深さを知るようになりました。2012年ごろに淹れ手としての道を志し、バリスタにかけて自らを"茶リスタ"と名づけて、日本茶の知識と技術を学びました。

    お茶には静の作用があります
    ある本を読んだときに「コーヒーは動の作用、お茶は静の作用」と書いてありました。どちらにも、カフェインが入っていて覚醒作用がある。でも、お茶には鎮静作用があるテアニンという成分が入っていて、集中力を高めながら、心を落ち着かせるんです。「ヨーロッパの革命家の人たちがコーヒーショップで血気盛んに議論しているなか、お茶は茶室で静かに革命を起こしていく」というシーンがあって‥‥そんな日本茶が持つ世界観にも背中を押されましたね。
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  • 2016年に、抹茶ラテを始めました
    2016年に、吉祥寺のUNI STANDで、抹茶ラテを出し始めました。そのころ、アメリカで抹茶が健康飲料として飲み始められていて、禅や瞑想のブームもあって「セレブの一部が朝に飲んでいる」と言われていました。でも、そのころの日本では、抹茶は注目されていなかったんです。抹茶ラテを提供するお店は、まだ少なかったと思います。

    抹茶ラテは、いちばん人気です
    僕は、2018年に独立して「Satén japanese tea」をオープンしました。抹茶ラテは当時から人気でしたね。今でもいちばん人気です。その理由は「濃厚なのにやさしい味わい、あざやかな緑とミルクの白の二層が美しいこと」だと思います。抹茶本来の味を楽しんでいただきたいので、無糖にしています。お客さんからは「無糖でも、おいしいんですね」と驚かれます。無糖にすることで、加糖にする楽しみも増えます。疲れているときは甘いのがいいですからね(笑)。
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    ※Satén japanese teaは、東京都杉並区の西荻窪駅徒歩3分の日本茶カフェ

  • 味わい・文化・歴史などを楽しむ
    抹茶は、嗜好品としての味わい、文化として、そして歴史などがリンクして、ひとつの世界へと昇華されています。紅茶は宮殿で飲まれているシーンはありますけど、「茶道ってなんですか、わび・さびって、なんですか?」‥‥そこまで話が広がるのは、抹茶しかない。抹茶の産地や作り手による味わい、他にも飲む空間‥‥茶器など、いろいろなポイントで楽しむことができます。

    平安時代に伝わりました
    抹茶は平安時代に中国から伝わってきて、千利休さんの時代に茶道として確立されました。ずっと歴史が途切れることなく続いています。そこまで系譜がたどれるんです。そう思うと、抹茶を味わいながら、平安貴族の気分を楽しめるとも言えますね(笑)。
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  • まずは、自宅で抹茶ラテから
    最近は、自宅で抹茶を楽しむ方が増えていますね。リーフを抽出する煎茶と抹茶は全然違います。抹茶は粉で摂取するので、濃厚な味わいですし、茶葉そのままなので栄養を取り入れやすいメリットがあります。抹茶ラテは抹茶の入門編として入りやすい‥‥アイスだと爽快な味が楽しめますし、ホットだと甘味が楽しめます。

    おいしく抹茶をつくるには
    できれば、片口抹茶碗とふるいと茶筅を用意するといいですね。おいしくつくるコツはダマをつくらないために、抹茶をふるいにかけること。そして、茶筅で練るように混ぜます。そうして泡立てることで、甘味や香りが増しますし、とろっとした滑らかさがでます。
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    抹茶ラテのつくりかた/抹茶の材料は、抹茶3g、お湯30g、アイスの場合は、コップにたっぷりと氷を入れて、ミルク(130g)を注ぎ、静かに抹茶をコップに注ぎます。ホットは、練った抹茶を温めたミルク(150g)に注ぎ入れます。

  • ピースフルなカフェに
    僕は「もともと平和に寛裕に暮らしたい」という想いがありました。学生のころに、LGBTQが話題になり始めていて、いろんなボーダーがあることを感じました。僕としては、カフェであれば「ボーダーレスで、ピースフルな環境をつくれるかな」と思って、この世界に入りました。そのときに「気づきの多いような提供物だといいな」と思っていたんですけど、抹茶‥‥日本茶はまさにそうでした。

    コーヒーもいいけれど
    僕が幼いころはお茶が当たり前でした。今ではコーヒーを楽しむ方が多くて、スペシャルティコーヒーが当たり前の時代になっています。「ずっとコーヒーを飲んでいたので、お茶が沁みます」という方も多くて、意外に日本茶の魅力に気づいていない。でも、味わいや歴史や文化を知れば知るほど、世界が広がっていきます。僕としては、抹茶ラテ、そしてその先に抹茶や煎茶といった日本茶の世界を楽しんでほしいですね。
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profile

小山 和裕さん 写真
小山 和裕さん
Satén japanese tea茶リスタ・株式会社抽出舎 代表。2012年ごろより茶リスタの道を志す。100年続く老舗お茶屋のカフェや日本茶カフェを代表する茶茶の間で日本茶の知識と技術を学び、2016年吉祥寺の日本茶とコーヒーのお店UNI STANDの立ち上げに参画。2018年に日常に溶け込み、気づきのあるカフェを目指し、Satén japanese teaをオープン。抹茶ラテや抹茶ぷりん、シングルオリジンのお茶まで幅広いメニューを提供して人気店に。同カフェのホームページでは、オリジナルの抹茶ラテベースやORIGAMI社の茶器などが購入できる。

関連サイト
Satén japanese teaホームページ