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トップ - THINK LIFE / ライフスタイルを考える - 美しい住まいは、暮らしを豊かにする。

interview

美しい住まいは、
暮らしを豊かにする。

ミサワホーム シニアデザイナー
仁木政揮さん

モダンデザインの原点である「バウハウス」。
工業技術を取り入れて、美しく機能的な形態を追求し続けてきた。
その志と思想は、ミサワホームの住まいに息づいている。
同社が、2014年4月に発表した「INTEGRITY(インテグリティ)」。
同社のトップデザイナーたちの美意識をルール化した住まいだ。
開発を担当した建築士・仁木さんに、美しい住まいの価値を聞いた。

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  • 美しいファサードの価値とは、どういうものでしょうか?
    美しいものは、人の内面から心を動かすものです。ガウディのサグラダファミリアやケルンの大聖堂など、長い時をかけて、魂を込めて生み出されてきた建築には心を動かされます。そして、ずっと残っていきます。住宅も街の景観に影響を与え、文化を引き継いでいくもの。だから住宅のデザインは美しく、永く住み継がれていくという前提が重要です。
    2014年に発表した「INTEGRITY」は、トップデザイナーの注文住宅における美意識をルール化し、デザインコードとして商品化しました。そのデザインコードのひとつが、スクエア(四角)です。ミサワホームが掲げるデザインポリシーは「シンプル イズ ベスト」。これは、単純に簡素にするということではなくて、必要なものは残しながら、不要なものを削ぎ落していくという考え。その考えを突き詰めて、機能を追求し、整理整頓された形の解のひとつが、スクエア(四角)でした。
    そして、そのスクエアの美しさを追求していくために、全体のボリューム感や明暗のバランス、開口などのデザイン要素を整理。また、フラットルーフや連続庇を採用して水平ラインを強調することで、より美しいファサードを追求しています。これからも、ファッションやスタイルは変遷していくだろうけれど、このファサードは100年先も変わらず魅力的だと思います。
  • 写真3

    デザインコードでつくるデザイナーズ住宅 MISAWA DESIGNERS' CODE INTEGRITY(インテグリティ)

  • 美しい住まいは、暮らしにどんな影響がありますか?
    美しい住まいと言えば、単におしゃれな空間や生活感がない空間をイメージすると思います。住まいは暮らしにつながってきます。注文住宅というのは、量産品ではなく住まい手のオンリーワンを、設計者がお節介なまでに盛り込んだものだと思うのです。そうした想いや工夫・知恵が日常に表れて、風の抜け方や光の射し方一つとっても、生活の中でそれが気持ちいいと感じた時、そこに住まう人たちの心が豊かになります。家が閉じてしまうと、その家族も閉じてしまう。そうならないように、心や感情・感覚を育み、暮らしを豊かにしてくれる住まいを考えることが大切です。
    日常生活の中で光や風、音や匂いなどの自然を受け入れ、五感で体験できるような家こそ、コミュニケーションや社会性を育て、豊かな人間性を形成していく場として、家族を育むのだと思います。「INTEGRITY」は、住まいの中にスクエア(広場)を設けて、ソトをウチに取り込んでいます。美しい住まいは、人の感覚を呼び覚まし、暮らしを豊かにするのだと思います。
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  • 暮らしを豊かにするための、住まいの工夫を教えてください。
    人は人とつながることで、日々を楽しむことができます。個室に閉じこもるのではなく、家族がオープンに交流することが、暮らしを豊かにします。また、違う言い方をすれば、家族であることで適度なストレスとそれを回避する方法を学ぶことができます。そういう意味で、自然に家族がつながる住まいは重要です。
    「INTEGRITY」では、家族が家のどこにいても、ほどよい距離感を保って、互いに気遣いができるように設計しました。スクエア(広場)を設け、開口を大きくすることで、ほとんどの部屋がつながっています。
    また、スクエア(広場)は靴を脱がずに立ち寄れる動線にして、ご近所や友人が集えるようにしています。家族とつながり、街とつながる住まいなのです。 外観は閉じたようでありながら、スクエア(広場)で開くというゾーニングの入れ替えがあって、その違いに感性を刺激されます。違いがあることで、社会性を意識するようになっています。
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  • 美しい家をつくるには、どうすればよいのでしょう?
    実際に見て、感じてみる。そこでの生活をイメージする。そうして心が動かされるような家を、体験することでしょうね。部屋はたくさんあれば良いのではなく、自分のサイズに合った住まいが、豊かさを実感しやすいと思います。たとえば収納についても同じで、たっぷりの収納があればよいのではなくて、少ないから整理して片づけようという方が教育にもなりますし、精神的な充足につながるのではないでしょうか。機能だけを求めた空間では何も生まれませんが、想像力を刺激される余白のある空間が、豊かと言えるでしょうね。そうしたことも体験から生まれるものなので、そういう美しい家を知ってもらいたいですね。
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profile

仁木政揮さん
仁木政揮さん
ミサワホーム(株)商品開発部シニアデザイナー、一級建築士として同社の新商品開発に携わる。デザイナーズ住宅の新しいつくり方を提案する「MISAWA DESIGNERS'CODE」の第一弾として発売された「INTEGRITY(インテグリティ)」などを手掛ける。

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INTEGRITY(インテグリティ)