都市部の住まいの中にあっても、ひと際目を惹くスクエアのファサード。その閉じた外観からは想像できないほど、内に入ると中庭のアウトヴォイドから光があふれるUさんの住まい。中庭から見上げると、スクエアに切り取られた空が広がり、開放感に満ちている。
中庭にはモミジ、ダイニング奥のウッドデッキには山桜と、緑を内にとりこんでいる。春は桜、そして秋には紅葉と、移り変わる季節が常に感じられる。「リビングに腰かけて、中庭越しにガレージの車を眺めているのもお気に入りです」とUさん。休みの日でも家に居たいと思うようになったと笑う。
シンプルデザインがコンセプトという室内は、ホワイトインテリアを基調として、アースカラーのラグなど落ち着いた色彩の中に、夫人が選んだカジュアルカラーのクッションがセンス良く並ぶ。
キッチンパントリーや寝室のウォークインクロゼット、玄関のシューズクロークなど大容量の収納に加え、リビング収納など普段使いに勝手よく収納が設けられている。子育て期でも、室内はすっきり片付いていて美しい。「なるべくモノを増やさないようになりました」と夫人。家族が一番リラックスできるというリビングに、お気に入りのテーブルとソファを揃えて、好きなモノだけに包まれた暮らしを楽しんでいる。

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  中庭から見上げると、スクエア（四角）に切り取られた空が広がる。フラットルーフの水平ラインが、建物と空の境界を際立たせる。

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  キッチン奥には大容量のパントリー。「ここに、いろいろな調味料を並べるのが楽しみです」と夫人。

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  主寝室に設けた書斎からは、中庭や子ども室に目が届く。床の高さをずらして、普段は視線が交わらないように配慮されている。

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  スクエアを組み合わせ、水平と垂直のラインが強調されたファサード。明暗のバランスが奥行を与える。外からの視線は遮りながら、内に光と風を呼び込む。

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