プラン・デザイン

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  • 家相とはどのようなものですか?
  • 家と部屋の配置によって住む人の運勢が左右され、どのような家が住む人によいのかを判断し、説明するのが「家相」と言われています。家相は古くからの経験と統計に基づき体系づけられているようです。

    「家相」の成り立ちは中国の唐の時代で陰陽五行説にもとづくものと言われています。家相は地相とともに大陸で発達したと考えられます。古くは長安や洛陽などの中国の都から、平安京や平城京にいたるまで鬼門、裏鬼門などの家相と地相を考慮に入れて造られています。比叡山延暦寺は桓武天皇の時代に、建立され、平安京を守るため鬼門の方向である比叡山に、王城守護のために延暦寺が造られたのは有名な話です。

    さて、当時の地形と家と現在の住まいとを比較しますと、ご存知のようにまったく違います。

    設備は日進月歩で発達し、住環境は目覚しい変化を遂げました。東京芸術大学名誉教授の清家清先生の「家相の科学」によりますと、現代において家相を考えるには、だいたい三つ傾向にまとめられると言っています。それは

    1.建築計画学的、工学的あるいは居住学的に根拠のあるもの
    2.家に関した社会的なタブーをあらわしたもの
    3.科学的にまったく説明しようがないもの

    です。そういう意味では、3.だけに注目して家相が迷信であるとひと言では片付けられません。しかしこのように住まいの形態が大きく変化して、よりよい設備が開発されている今日では、家相にとらわれることにより、生活しにくくなることがあることも事実です。ひとつひとつの家相の理由と生い立ちをひも解いて、現在の住まいに取り入れるべきかどうかを十分検討していくべきでしょう。



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