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住まいのデザインはシンプルが基本。
リフォーム時に心がけたい空間整理術。
本来住まいの主役は、そこに住む人です。個性や装飾が過ぎるデザインでは、住まいが主役になってしまいます。また、デザインには好き嫌いがあるため、好きなデザインが、自分にとって暮らしやすいデザインと考えがちです。しかし住まいは、住む人が個性やスタイルを表現できるキャンバスのように、余分な要素をそぎ落とし、シンプルで普遍的なデザインを心がけたいもの。シンプルで美しい空間デザインは、シンプルなディテールから生まれます。そのために必要な整理のポイントを紹介します。

点や線・面・サイズ・カタチを揃える

ダウンライトやフックなどの「点」は少なめに整理、柱・梁・窓枠・巾木といった空間に多数存在する「線」をできるだけまとます。そのためには、ドアや窓・家具の高さや幅、間隔など、「サイズ」の統一も重要です。多くの面積を占める床・壁・天井といった「面」もシンプルに設計。金具や窓の「カタチ」といった細部のデザインも、できるだけ揃えましょう。

色数を抑え・柄を統一する

色の理想的な配分は、ベーシックカラー70%、サブカラー25%、アクセントカラー5%。あまり多くの色を使わないことで、インテリアの映える空間となります。また、空間全体のイメージがバラバラにならないよう壁クロス・天井材・床材・ファブリック類の柄・模様も統一します。

素材、質感もまとめる

床・壁・天井などに使う部材の種類をそれぞれ多様にならないようまとめ、グレード感を合わせることも大切です。さらにマット状や光沢状といった表面仕上げにもこだわり、床と造作材など同一素材のテクスチャーは揃えます。