気温は30℃でも直射日光を受ける面は60℃以上になります。
たとえば、窓の外のバルコニー。直射日光が当たったバルコニーは、裸足では歩けないほど熱いのを経験したことがあるでしょう。実はそこから熱が放射されて窓ガラスを直撃し、温まった窓ガラスから輻射熱が再放射され、その熱が床や天井、壁に吸収されます。家自体が蓄熱してしまうので、夏の夜、外の気温が下がっても部屋にしみ込んだ熱は、いくら風を入れても冷えません。これが暑く寝苦しい夜の元凶なのです。暑さの原因を断つにはこの輻射熱を断ってしまうことが必要です。