室内での暑さの原因の一つが照明器具です。白熱灯は熱を光に変える光源ですから、どうしても熱が発生し、周辺の温度を高くします。蛍光灯は放電によって発する紫外線を蛍光物質によって可視光に作りかえる光源で、ほとんど熱を発しません。最近は温かみのある電球色の蛍光灯もたくさん登場しています。蛍光灯の消費電力は白熱灯の約4分の1、寿命は約4倍で省エネ効果も高いのが特徴。白熱灯を蛍光灯に変えることで、室内の熱はかなり減少します。
テレビやパソコンも意外に多くの熱を出していて、暑い夏は近くに立つと熱気を感じるほどです。仕事でパソコンを使う人はさておき、必要がないときはこまめに電源を切り、テレビのつけっぱなしにも注意しましょう。省エネタップに電化製品をまとめてつないでおけば、いちいちコンセントを抜かなくてもスイッチ一つで簡単に電源が切れます。
キッチンでも熱を発する器具はたくさんあります。ガスコンロはいうまでもなく、ジャーや電気ポット、冷蔵庫などが熱気を出しています。火を使わない安全性からも人気のIHクッキングヒーターは、鍋などから熱や水蒸気などを発するものの、天板が熱くならないため室内に熱がこもることがなく、夏の調理も快適です。