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住まいの設備を工夫してリラックス&リフレッシュできる空間に
メタボ予防、メンタルヘルス対策を目的に、近年心身の癒し効果を求めて山や森に出かける人が増えています。山や森の中が気持ちいいのは、フィトンチッドやマイナスイオンなど天然の癒し効果によるものといわれています。ストレスを感じたら自然の中で癒されたいものですが、忙しい毎日、なかなか行けないのが現状です。それならば、住まいに自然のパワーを取り入れてみてはどうでしょう。自宅にいながら、森林浴気分を満喫できる住まいの設備を集めてみました。
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心身の不調は自律神経の乱れが原因
心身の不調は、活動する神経(交感神経)と休息する神経(副交換神経)の二つの神経系で成り立つ、自律神経のバランスが崩れることで起こるといわれています。交感神経が高まりイライラしがちなときは、落ち着く香りをかいだり、ひとりの時間を持ったり、ヨガや瞑想などで、心を落ち着かせるのがよいそうです。一方、副交換神経が高まり、元気がなく落ち込みがちなときは、感動する、泣くなど五感を刺激し、心を動かす要素を取り入れるとよいといわれています。住まいに、ひとりになれる空間や、ヨガのできる空間を確保するのもおすすめです。

木の肌触りと香りにつつまれる

浴室・浴槽

住まいの中で最もリラックスできる場所である、浴室の壁を木にすることで、木の香り漂う癒しの空間が実現します。さらに透明ガラスで大きく開口することで、光と風が差し込む自然空間に。木製の浴槽にするなら、水に強いヒバ、香りのよい檜などがおすすめです。どちらも抗菌力を持つ材質なので、換気を十分心がけていれば、普段のお手入れは洗い流すだけでOKです。

森の香り

森は、フィトンチッドと呼ばれる香りに満ちています。葉っぱをちぎったとき、いい香りがしますよね。これがフィトンチッド。植物が虫を寄せつけないために出す揮発性の物質ですが、人にとっては心地よく感じます。この香りが、心身の沈静をもたらす副交感神経を刺激し、リラックスさせてくれるのです。

細かな霧が体にやさしい

ミストサウナ浴

マイナスイオンは、高い山や木々の間、浜辺、滝の近くで多く発生するといわれていますが、ご家庭でもシャワーやミストサウナなどで人工的に作ることができます。特にミストサウナは、細かい霧状のあたたかいミストで全身を包み込むので、お風呂につかるよりも短時間で体のすみずみまで温まるといったメリットも。通常の入浴の約1.5〜2倍の発汗効果があり、毛穴が開くことで汗と一緒に皮脂も流れ出るため、汚れも落ちやすくなります。また、育毛や抜け毛予防に欠かせない頭皮の血行促進効果なども。通常の入浴よりも体に負担をかけないので、お子様や高齢者にもおすすめです。浴室暖房乾燥機・ミストサウナは浴室に簡単に取り付けることができます。

写真:浴室暖房乾燥機・ミストサウナ
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浴室ヨガで代謝をアップ!
浴室暖房乾燥機のミストサウナ機能を利用して、家庭のお風呂でもヨガを楽しむことができます。女性の間で人気のヨガのひとつ、「ホットヨガ」のように、暖かい場所で行うことで筋肉がほぐれやすくなり、汗も出やすいとあって、より効果的がアップします。

マイナスイオン

マイナスイオンは身体をリラックスさせる副交感神経に作用して、脳にα波を増やすので気分を爽快にし、快感を与えてくれます。

暖炉の炎を囲む

ゆらゆらと燃えさかる炎を眺めていると、不思議と心が落ち着いた経験はありませんか?炎のゆらぎには、「1/fのゆらぎ」と呼ばれる自然界特有のリズムがあります。実は私たちの体もこのゆらぎと同じリズムを刻んでいるため、炎のゆらぎに心が落ち着くのだといわれています。自宅に暖炉があれば、冬場に暖をとりながら、ゆらめく炎、ぱちぱちと木のはぜる音、燃える木の香りに癒されることができます。本格的な暖炉の導入が難しいという場合は、ガス暖炉がおすすめ。燃料にガスを使用しているため、まきぎの補給やすすの発生もなく、手軽でクリーンに使うことができ、暖房としての機能性はもちろん、高いインテリア性や安全性なども兼ね備えています。

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夏場はキャンドルでゆらぎ体験
暖房を使用しない夏場には、キャンドルの炎がおすすめです。暖炉と比べたら小さな炎ですが、ゆらぎ効果は十分あります。キャンドルナイトと呼ばれる、夏至と冬至を中心に電気を消してキャンドルの灯で過ごそうというエコ運動も根づいてきています。一日のわずかな時間でも、電気を消して、キャンドルの炎を見つめ、ほっと一息ついてみてはどうでしょう。

自然界のリズム〜1/fのゆらぎ〜

自然界には「1/fのゆらぎ」と呼ばれるリズムがあります。木の間を風が通る音、葉が揺れる音や水辺のせせらぎの音など、不規則さと規則正しさが調和する自然のリズムが気分を和らげ、人の体に癒し効果をもたらすことが生物学的にも認められています。