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何からはじめる?防犯対策のいろは
空き巣という言葉が社会に浸透していることからもわかるように、住宅への侵入・窃盗の被害者の多くが留守中に狙われています。実は、住宅への侵入・窃盗は入念に準備して行われているため、犯行はほんの一瞬の出来事です。空き巣犯は短時間で犯行を終えたいので侵入に時間をかけさせることによって侵入を防げると言えます。
下のグラフは侵入者が犯行の際に、侵入をあきらめる時間を表したものです。このようにたった数分の時間でも被害にあうリスクを下げることができるかもしれません。被害にあうリスクを下げるために今からできる防犯対策を一緒に考えてみましょう。
侵入犯の心理を知るデータ

画像引用元:警察庁 住まいる防犯110番

被害に遭う家ははじめから決まっている

空き巣犯は短時間で犯行を行うために入念な下見を行います。どうすれば被害にあいにくい家になるのでしょうか。
まずは、空き巣犯に狙われにくくするために「侵入しにくい家」と思わせる必要があります。

侵入しにくい家とは

このグラフは犯行を行う前の下見の際に、周辺環境・家で確認する項目を表したものです。各グラフを見ると、「短時間で手間をかけずに侵入・脱出しやすい家」もしくは「人目につきにくい家」が選ばれていることがわかります。この2つに気をつけるだけで、狙われにくく被害にあいにくい家にできると言うことです。

侵入犯の心理を知るデータ
侵入犯の心理を知るデータ

【グラフの引用元:警察庁 住まいる防犯110番

被害に遭わないためにできること

ここまで犯人がどのような家を狙うのかについてお話ししましたが、実際に被害に遭わないためにどのような対策を行うべきなのでしょうか?

まずは戸締り

防犯の基本は戸締りです。ゴミ捨てや近くに買い物に行くだけの短時間でも必ず鍵をかけましょう。また、窓の施錠をクレセント錠(半円型のハンドルを回転させて窓を固定する器具)に加えて補助ロックをつけて強化することもおすすめです。戸建ての場合は、勝手口や正面玄関のアプローチ部分に鍵付きの門扉をつけることも検討してみてください。ちょっとした対策で犯罪被害を未然に防げるかもしれません。

人目につくと思わせること

施錠の強化で侵入しにくい家にするだけでなく狙われにくいようにすることも忘れないようにしましょう。防犯カメラや人感センサーライトを設置したり、踏むと大きな音がなる防犯砂利を敷いたりすることで侵入時に人目につきやすくなるため、防犯対策になります。

まとめ

空き巣の犯人は入念な下見で侵入しやすい家を見極めることで、短時間で犯行を行います。戸締りの意識を高く持つことはもちろん、設備面でもセンサーライトや防犯カメラ、合わせガラスなど防犯対策を強化し狙われにくくすること、もしもの時も侵入しにくくすることで犯行をあきらめさせる家にしましょう。

グラフ:侵入した家を選んだ理由

【グラフの引用元:警察庁 住まいる防犯110番