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住宅エコポイントの申請状況
「住宅エコポイント」は、「家電エコポイント」や「エコカー補助金」に比べるとやや話題性に欠け、利用もあまり進んでいませんでしたが、平成22年の後半ごろから申請件数が増え、認知度も高まってきています。

住宅エコポイントの実施状況(平成22年12月末時点)

エコポイントの発行

リフォーム 窓の断熱改修 約20万件
バリアフリー改修 約4万件
外壁、屋根、天井、床の断熱改修 約1万件
新築 約11万件

エコポイントの交換

件数
ポイント数
商品交換 87.8% 48.9%
即時交換 12.0% 51.1%
環境寄附 0.2% 0.0%

獲得したエコポイントの使い道(件数)としては、商品交換(とくに商品券やプリペードカード)が多く、発行されたポイント数では商品交換と即時交換がほぼ同等となりました。

(出典)ー 住宅エコポイント事務局ホームページより

平成23年末まで期間が延長され平成23年1月より新制度に

こうした申請件数増加に加え、さらなる省エネ設備の推進、景気浮揚をめざし、対象となる工事の期間が平成23年末まで延長されたほか、対象となる設備も追加され、さらに利用しやすくなりました。ここでは、平成23年1月からの新制度で新たに追加されたエコリフォームについてご紹介します。

「太陽熱利用システム」「節水型トイレ」「高断熱浴槽」が追加に

平成23年1月から、窓の断熱改修か外壁、屋根、天井、床の断熱改修の工事と同時に行う「太陽熱利用システム(太陽光発電とは異なる)」「節水型トイレ」「高断熱浴槽」が新たにポイント対象となりました。

※平成23年1月以降にポイント対象工事を含む工事全体の着手したものに限る。

特に、「節水型トイレ」「高断熱浴槽」は、リフォーム工事に限り適用されるため、新築工事の場合には、エコポイントの対象にはなりません。新しいエコポイント制度を抑えて、賢いリフォームに役立てましょう。

①窓の断熱改修

②外壁、屋根、天井または床の断熱改修(一定量の断熱材を使用)

+

①または②の改修工事とあわせて実施する場合

③バリアフリー改修

平成23年1月以降

④太陽熱利用システムの設置

屋根に集熱器を設置し、軒先や屋内等に蓄熱槽を設置する(太陽光発電とは異なる)。

⑤節水型トイレの設置

⑥高断熱浴槽の設置

太陽熱利用システムの設置 設置台数にかかわらず20,000ポイント
節水型トイレの設置 設置台数にかかわらず20,000ポイント
高断熱浴槽の設置 設置台数にかかわらず20,000ポイント

太陽熱利用システム

太陽熱利用システムとは、太陽の熱エネルギーを、熱のまま利用して、風呂や台所の給湯などに利用するシステムです(太陽熱を集熱するシステムにポンプなどの動力を用いるものに限ります)。太陽の熱でお湯を温めることができるので、電気やガスなどの利用を抑えることができます。太陽光を電気に変える太陽光発電設備は対象となりません。

 

節水型トイレ

トイレは家庭内で最も水を多く使う場所です。1回に13リットルの水が使われる従来のトイレの場合、一般家庭(4人家族)では毎日およそ208リットルの水を流している計算になり、浴槽1杯分(約180リットル)よりも多い水を毎日使用していることになるのです。日本全体では1日に東京ドーム37個分の水がトイレの洗浄に使われていることに。もちろん、水を使うたびにCO2も排出されるわけですから、家庭内のエコを考えるなら、まずはトイレかもしれません。そこで注目したいのが従来品の約1/3の水で洗浄できるまでに進化した「節水型トイレ」です。
(グラフ参考:トイレ28%、ふろ24%、炊事23%、洗濯17%、洗顔・その他8%)

節水型トイレ

高断熱浴槽

高断熱浴槽とは、浴槽まわりを断熱する等保温性能を向上させるための工夫がされており、かつ専用のふろふたなどがセットになった浴槽をいいます。数時間経ってもお湯が冷めにくいため、快適性も高く、省エネにつながると注目されています。お風呂に入る時間がバラバラで、1日に何度も追い炊きをしているご家庭などにおすすめです。

上記3つの住宅設備について、エコポイントの対象となるのは、住宅エコポイント事務局に登録された製品を使用した場合に限られます。