室内での暑さの原因の一つが照明器具です。白熱灯は熱を光に変える光源ですから、どうしても熱が発生し、周辺の温度を高くしてしまいます。一方、蛍光灯は放電によって発する紫外線を蛍光物質によって可視光に作りかえる光源ですのでほとんど熱を発しません。そして、蛍光灯の消費電力は白熱灯の約4分の1、寿命は約4倍で節電効果も高いのが特徴。最近は温かみのある電球色の蛍光灯もたくさん登場しています。さらに、LED照明にも注目。 省エネ・長寿命はLEDの最たる特徴ですが、そのほかにも熱線や紫外線が少ないので室内温度の上昇を抑えることができます。
室内の電化製品も多くの熱を出しています。特にテレビやパソコンは暑い夏は近づくと熱気を感じるほどです。使っていない電化製品はこまめに電源を切りましょう。省エネタップに電化製品をまとめてつないでおけば、いちいちコンセントを抜かなくてもスイッチ一つで簡単に電源を切ることができます。
キッチンでも熱を発する器具はたくさんあります。ガスコンロはいうまでもなく、炊飯器や電子ケトル、冷蔵庫などが熱気を出しています。火を使わない安全性からも人気のIHクッキングヒーターは、鍋などから熱や水蒸気などを発するものの、天板が熱くならないため室内に熱がこもりにくく夏の調理も快適です。
目・耳・肌から、涼しい気分を感じることで、暑さを軽減できる効果があります。手軽な工夫が多いので、ぜひ試してみてください。
涼しく感じるのは、淡い色、寒色系。とくに青はイライラを鎮めたり、モノを遠くに見せる効果があるため、ソファカバーやカーテン、クッションカバーなどインテリアに使うと、空間をすっきり見せることができます。白・シルバー・クリアなどを組み合わせると、より爽やか感がアップします。また、透明感のあるガラス素材は、涼しさの演出に最適。器に水を張って、水辺コーナーをつくるのも楽しい工夫です。見た目に暑苦しいウールや起毛の冬素材は片づけ、麻や綿サッカーなど、肌に密着しない布素材がオススメです。
木の葉がさわさわと奏でる音や、風鈴やウィンドウチャイムなどの音で爽やかさを演出することで、暑さとストレスを解消する効果があります。
夏だけ置き畳を敷いて、手軽に畳コーナーを造ったり、ラグの代わりにゴザを敷いてみては?いぐさの香りがキモチを落ち着かせてくれます。そして、寝る時にもひと工夫。カラダの快適は頭寒足熱が基本。どうしても寝苦しい夜は、室温を下げるばかりでなく、アイスノン枕などで頭をやんわり冷やすと、快適な睡眠に誘ってくれます。