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鏡の映りこみや透明ガラスが奥行き感を演出します
各部屋を隔てている壁を、鏡や透明ガラスに変更することで空間に奥行きが生まれます。鏡の映りこみ効果は奥行き感をもたらし、透明ガラスは空間を延長させて広がりをもたらします。上手に取り入れて、同じ面積でも広く見せる工夫をしてみましょう。

鏡の映りこみ効果を利用する

レストランなどを訪れると、鏡を上手に使っているのを見かけます。それほど広くない場所でも鏡の映り込みによって広々と豪華な雰囲気に演出できるのです。この効果をわが家に利用することで狭さを克服することができます。例えばどの家も限られた小さな空間である洗面室や玄関。ひとつの面に鏡を取り付けることで、空間が映し出されて奥行き感を出すことができます。ダイニングやリビングなど大きな空間でも、壁の一部を鏡貼りにすることで思いがけない広さが演出できます。

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鏡に映りこむ風景を考慮して設置場所を決めましょう。鏡に人物が映りこむと落ち着かないので、座った目線よりも高めの位置に設置するのがおすすめです。

壁をガラスに変える

機能別に分かれた狭い部屋、例えばトイレと洗面室、浴室と脱衣室などの間仕切りをガラスにすることで空間が延長され、広く見せることができます。ガラスは透明ガラスでだけでなく、上半分が透明で下半分は曇りガラス、あるいはグラデーション模様などを選べば適度な区切り感も出すことができます。家族構成やライフスタイルに十分配慮して、どこに採用するか考えるとよいでしょう。

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大きな面積を取りがちなテーブルも、天板をガラス素材にすることで、空間をゆったり見せてくれます。テーブルの脚部は、部屋とのバランスを考慮して、木、スチールなどの素材を選ぶとよいでしょう。床がフローリングの場合は、脚部を木にすると床との調和が取れます。ガラスとスチールは組み合わせやすいので、さまざまな空間に対応できます。

カーテンで天井を高く見せる

狭い部屋でも、天井が高いと圧迫感がなくゆとりを感じられるものです。天井を高く見せるには、部屋の中でも広い面積を占める窓辺がポイントです。縦に伸びる線は高さを強調するので、縦方向に伸びるデザインのカーテンにすることで、窓や天井を高く見せることができます。