先行配慮リフォームとは
今を楽しみながら、家族の健康に変化が生じた際も対応できる住まいにするために、「基本」と「将来」の「2段階配慮設計」という考え方があります。手すりの設置や段差解消など「基本」となるユニバーサルデザインリフォームに加え、家族の健康に変化が生じた「将来」も、少しの変更で個別の状況に対応できるように配慮します。
段差解消
引き⼾への変更
手すり(今必要とされる箇所)
浴室・洗⾯暖房
滑りにくい床仕上げ
⾼断熱・⾼気密ほか
住み慣れたわが家に長く住み続けるためには、将来、リフォームしやすくしておくことが重要です。そこで、元気なうちに考えておきたいのが、将来の変化を見据えた「先行配慮リフォーム」です。基本設計のバリアフリーに加えて、「将来手すりを設置できるように下地を入れておく」、「将来スロープを作れるようにスペースをとっておく」などの「先行配慮」をしておくことで、いざ必要となったときに、手すりの設置やトイレの増設といった個別対応がしやすくなります。
⼿すり下地設置
動作を補助する⼿すりは、浴室への出⼊り⼝や腰掛椅⼦の近くに設置を。移動や増設を考え、あらかじめ下地補強だけでもしておくとよいでしょう。
加齢により身体機能が低下したり、介護が必要になった場合、健康状態に合わせて、個別に「高齢・虚弱対応」または、「介護・障害対応」のバリアフリーにリフォームします。実際に必要になった段階でリフォームすることで、無駄なコストを抑制。個別のバリアフリー設計のため、必要な設備のみで対応できます。
手すり増設
床暖房等空調見直し
専用の寝室
トイレの設置
広い水廻りスペースの確保
車椅子の通れる廊下
玄関段差解消機の設置
アプローチのスロープ設置
87年の発売当初にミサワホームの「チャイルダーA3」を建てられたAさまご家族。築25年を過ぎて壁材や設備などに傷みが生じ、修繕の必要性を感じていたため、お母さまとの同居を機に、リフォームすることを決意されました。暮らしやすさに配慮し、お母さまの部屋からも直接トイレに出入りできる扉や、介護施設と同じ高さの手すり・スイッチなど、細やかなバリアフリー設計をご提案。居心地がよく、高い機能性も備えた、安全・安心の住まいにAさまご家族も満足されています。
<お母様の部屋>
要所に手すりを取り付け、安全性に配慮
<トイレ>
部屋から直接出入りできます
<玄関>
椅子に腰かけながら、靴を履くことができます