家族の集まるリビングをリビング兼ホームシアターにするには、それほど大掛かりな改装は必要ありませんが、防音対策をしておくとよいでしょう。天井や壁を吸音材で仕上げたり、フローリングの床にカーペットを敷くだけでも効果があります。大型液晶テレビを壁掛けする、またはテレビを収納できる大型の収納システムを設置すると空間がすっきりして見え、リビングとして使用する際も違和感がありません。
くつろいで映画や音楽を楽しみたいなら、寝室をシアタールームにしてみては。ただ、寝室に大掛かりなAV機器を設置したくなかったり、リビングほどスペースに余裕がなくAV機器を設置できないということもあるでしょう。そこで注目したいのが、ブルーレイレコーダーの多くに搭載されているDLNAサーバーという機能です。DLNAサーバーを使ってレコーダーとディスプレイをLANでつなげば、リビングのブルーレイレコーダーに入っている映像やサウンドを他の部屋でも楽しむことができます。ディスプレイを設置するだけで、すっきりシンプルに寝室のホームシアターを実現できます。
寝室同様、DLNAを使えばバスルームでも映像を楽しむことができます。また、最近のAVアンプに搭載されているマルチゾーンという機能を使えば、リビングに置いてあるミュージックプレーヤーやサーバーに入っている音楽をバスルームの防滴スピーカーで楽しむこともできます。AVアンプのマルチゾーン機能は、どの部屋にも対応できるので、楽しみ方の可能性が広がります。
和室は押入れなどのスペースを有効に活用して、ホームシアターにリフォームすることが可能です。内装を和室から洋室に変更し、配線も天井内にすっきり収納。押入れのスペースには、DVDソフトなどをたっぷり収納できるラックもビルトインします。 また使わなくなった子ども部屋など2部屋を1部屋に改装し、ゆとりあるリビングシアターに改装するのも一つの方法です。