● 現在の住まいに少し手を加えるだけで二世帯住宅にすることができるため、リフォーム費用を抑えやすい。
● 玄関、キッチン、浴室などを共有するため、その分、リビングやダイニングスペースをゆったり設けることができる。
● 子世帯、親世帯を分けた同居スタイルではないため、家族が増えたときもフレキシブルに部屋を利用できる。
● おじいちゃん、おばあちゃんと暮らすことで、子どもが思いやりの心を育むことができるほか、若い世代だけでは省略しがちな伝統行事も継承される。
家族が集うリビングダイニングは、開放感あふれる広さを最優先するとよいでしょう。ゆとりあるスペースの中では親と子、祖父母と孫の自然なコミュニケーションが生まれます。また、大型のテーブルを置くことで、家族みんなで食事をしたりお茶を飲んだりできるほか、孫たちがお絵かきをしたり、宿題をするスペースとしても有効です。
幅広い年代が長期間にわたり一緒に暮らす二世帯同居では、子どもの誕生、孫の成長、祖父母の高齢化など、単世帯に比べさまざまな変化を経験することになります。そのため、将来のことを考慮した、柔軟性のあるプランを考えておくとよいでしょう。赤ちゃんから高齢者まで誰もが使いやすい住まいにするには、床の段差の解消や、手すりの設置など、バリアフリー対策を考慮したユニバーサルデザインを採用することで、暮らしやすさが一段と高まります。
● 共用部分が多いので、個人専用スペースを設けるなど、プライバシー確保の工夫が必要です。
● ライフスタイルの異なる世代が一緒に暮らすゆえの問題が生じることもあります。同居前から想定される問題は、プランづくりの前によく話し合い、解決しておくことが大切です。