キッチンカウンターに低めの仕切りを設けると、リビングから手元が見えなくなり、すっきりした印象になります。壁の一面を使った天井までのキッチンクロゼットなら、たくさんの食器や調理器具を収納できます。例えばキッチンカウンターの背面に設置すれば、振り返るとすぐに必要なものに手が届き、しまうにも便利です。来客の際など目隠ししたいときは、引き戸タイプの扉を設けることで開け閉めできます。ほこりや油汚れを防ぐためにも扉があると便利です。
お気に入りの器や道具を飾りたいなら、たっぷり収納できるオープン棚を設けて、見せる収納にするのもよいでしょう。面材を壁の色と同色にしたりフロストガラスなどにすれば、存在感をなくすことができ、ビビッドな赤や緑にすればLDKのアクセントにもなります。
敷地にゆとりがあれば、増築してI型のシステムキッチンをL型やU型にしたり、キッチンカウンターの長さや奥行きを増やしたり、大きな窓を設けることも可能です。
ストックヤードやパントリーを設けることもでき、キッチンにゆとりが生まれます。大きさはさまざまですが、1坪程度の広さがあると3方の壁に棚を設けてストック品などを分類・収納できます。冷蔵庫や電子レンジなどの家電も収めてしまえば、リビングからの眺めもすっきりします。
洗濯機を置いて洗濯室にすれば、家事作業をひとまとめにできます。トップライトを設けて太陽の光を採り入れれば洗濯物干し場を兼ねることも。
パントリーの片隅にデスクを設けた家事コーナーでは、アイロンをかけたり、家計簿をつけたり、PC作業にも重宝します。
(1)独立キッチンを対面式にして、背後にたっぷり収容できるキッチンクロゼットを設けました。(2)さらにバックヤードを増築。ストック用食品のほか使用頻度の低い調理器具や食器類を収納。洗濯機もここに置いて家事室を兼ねました。(3)トップライトから十分な採光が得られて、雨の日の洗濯物干し場にもなります。
手の届かない高い位置や床下など、デッドスペースを有効活用しましょう。吊り戸棚下のスペースを生かした昇降式の収納ラックは、ワンタッチで手元まで下りてきてラップ類や計量スプーン、調味料などが取り出せ、調理スペースが乱雑にならずにゆとりが生まれます。 高い位置にある吊り戸棚を電動式にしたタイプは、スイッチ一つで手元に下りて食器などを出し入れできます。
床下もデッドスペースの一つ。床下収納庫を設けることで、普段使わない季節物の調理器具や、調味料のストックなどの収納にも便利。2つの箱をスライドして使える2連式もあります。電動式は、箱ごと床上まで上がってくるので出し入れがラクにできます。