住宅の耐震性を高める耐震リフォームには、以下のようなものがあります。
屋根裏や床下、水廻りは湿気がこもりがちで、もっとも傷みの大きい場所です。老朽箇所が多いと耐震性も下がります。
雨漏り箇所の補修。寄棟屋根は結露しがちなため、換気棟を設けて対処します。
状況に応じて床下換気扇を設置。調湿機能のある炭を用いた床下地盤面の防湿対策など、通風・換気に配慮して施工します。
また、住まいの土台を揺るがす白蟻も大敵です。定期的な床下土壌への薬剤散布などの対策が必要です。
地震や台風の水平加重を受け止めるため、適正な耐力壁となるように筋交いを取り付けます。
※右写真はプレース式耐力壁
耐震補強の要です。補強箇所には金物を取り付けることで、一層強固な耐震構造にします。
過分に荷重がかかる場所には、状況によって構造用合板を貼り、片面もしくは両面の補強をする場合もあります。補強材には防蟻処理を施し、耐力だけでなく、耐久性にも十分配慮します。
※右写真は構造用合板
建物を支える最も重要な部分のため、念入りに補修・補強します。ひび割れ(クラック)部分は補修材で補填。基礎に鉄筋が入っていない構造の場合は、既存の基礎廻りに鉄筋入りの添基礎をすることで、耐力を向上させることもあります。
耐震補強工事では、外壁や内壁、床材を剥がした後は、施工部周辺を既存部分と調和させるような化粧直しも必要になります。外壁塗装やサイディング、フローリング・カーペット、壁・天井クロスの貼り替えなどを行います。
「MGEO-R(エムジオアール)」は、ミサワリフォームが開発した在来木造住宅用耐震装置です。耐震診断の評価1.0をクリアした住宅(※)に設置することで、建物の揺れを最大1/2に軽減し、外壁のひび割れや内装の亀裂など、建物の損傷を減らします。地盤、敷地条件に幅広く対応でき、多雪地域でも施工が可能です。台風時の風揺れはもちろん、度重なる大きな余震にも繰り返し対応できるので、予期せぬ大地震に対し、ご家族の安全はもちろんのこと、お住まいもしっかり守ります。
※「MGEO-R(エムジオアール)」を設置するためには、建物の耐震性能が高いことが前提となります。耐震診断の評価が1.0に満たない場合は耐震補強工事が必要です。
相次ぐ大地震の発生を受けて、各地方自治体では耐震工事・診断への助成制度を実施しています。たとえば、木造住宅耐震診断助成制度は、耐震診断費用の一部を助成するものです。また、その結果を受けて改修する住まいに対して、木造住宅耐震改修助成金交付制度などを用意しているところも増えています。
補助金・助成金は予算消化次第終了となります。また、自治体によって制度が異なるため、実施期限等など確認が必要です。補助金・助成金の利用をご検討の際は、お住まいの自治体またはお近くのミサワリフォームにお問い合わせください。
東京都杉並区に住んでいるAさんが、支援制度をつかってリフォームする場合をシミュレーションしてみましょう。柱・壁などを補強する250万円のリフォームを借り入れなしで行った場合、控除対象限度額200万円に対して控除率10%で最大20万円が所得税から減税されます。自治体の補助を併せると70万円もの支援策を受けられることになります。
耐震リフォーム工事費 | 250万円 | |
自治体の耐震改修補助 | −50万円(例:東京都杉並区 H.24.9現在) | |
所得税額控除[耐震改修促進税制] | −20万円 (平成25年12月31日まで。工事を行った年分のみ) |
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実質支払総額 | 180万円 70万円のトク! |
※平成24年11月1日現在での試算です。
支援制度の利用をご検討の際はお近くのミサワリフォームにお問い合わせ下さい。