写真:見出し 写真:見出し

色や光のマジックで、空間を広く見せましょう!
たとえば内装の色ひとつとっても、白っぽい色は広く開放的な印象、明るさを抑えた色は大人っぽく落ち着いた印象を作ります。また、ソファや椅子に座った時、正面に壁が立ちはだかるのと、小さくても窓があって向こうが見えるのとでは、広さの印象はずいぶん変わります。お部屋の面積を変えずに広く見せる、とっておきのインテリアテクニックをご紹介しましょう。
 

広く見せるカラーコーディネート

部屋を広く感じさせるための内装の基本色は、白やアイボリーなどの淡く明るい色。天井や壁に用いれば、日光や照明の光が柔らかく反射して、空間全体がふんわりと明るくなります。あまり奥行きのない寝室や子供部屋などでは、壁の一面だけを深いブルーやグリーンにするのもオススメ。寒色系の色は遠く感じられる効果があるため、部屋に奥行きが生まれます。また、椅子やテーブルなど家具の色と、内装の色合いを近いものに揃えることで、空間に溶け込み、広く感じられます。

広く見せるカラーコーディネート

光を駆使して広がりを演出

部屋の中にほんのり差し込む光は、空間が外へと続いていることを感じさせ、狭く窮屈な印象を消してくれます。そこで、間仕切りや扉に、ポリカーボネートやフロストガラスなどの光を透かす素材を使ってみてはいかがでしょう。
また、窓の外にある塀やフェンスも、パンチングメタルやルーバーに変えると、外の視線を防ぎつつ、光と風を採り入れることができ、暮らしの中で広がりを演出することができます。

 

夜は間接照明を基本に

照明の方法には、明るさが必要な部分を直接照らす“直接照明”と、壁や天井に光を反射させる“間接照明”があります。間接照明は空間に陰影を生み、壁や天井の圧迫感を消す効果を発揮します。広がりを感じさせる照明は、間接照明を基本にして、食事や読書など光が必要な部分にペンダントやスタンドを足すのがコツ。光のニュアンスが美しい、上質な空間を演出できます。

夜は間接照明を基本に

ポイントは 「抜け」と「つながり」

視線の「抜け」、床や壁、天井のラインの「つながり」も、心理的な広さを生むための大事な要素です。たとえば壁面収納なら、床から天井までいっぱいに造り付けるのではなく、床から少し浮かせておく…そうすると、床が収納の下までつながり、部屋が広く感じられます。余裕があれば、収納の下に間接照明を設置したり、地窓(床に接した位置にある窓)を設けたりするのもいいでしょう。
また、間仕切り壁の天井際をアクリルなどの欄間にすると、隣に部屋が続いていることが意識されて、広がりを感じる効果が生まれます。