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電気を売ることができる、売電の仕組み
「太陽光発電システム」を検討している人にとって、「太陽光発電システム」の気になる制度と言えば売電ではないでしょうか?「余った電気を電力会社へ売る」というところまでは知っているけど、実際にはどういう仕組みなのかわからない・・・そのような疑問を解決するために、ここでは、実際に電力会社から発行される明細書のサンプルなどを元に、分かりやすく解説していきます。

売電とは?

売電とは、昼間に発電し、ご家庭で使いきれなかった電気を電力会社に売る仕組みです。特別な機器の操作などをせずに、昼間は電気を売って、夜は買う、というやり取りを自動で行うことができます。

売電ができる時はいつ?

「太陽光発電システム」が活躍するのは、太陽が出ている昼間の時間です。とは言え、日中は発電量に比べ、電気をあまり使わないことが多いものです。そのような時に、余った電気を売ることができるのです。

売電料金の確定手順とは?

月々の売電価格は電力会社が毎月売電メーターを検針(電力量計を調査)することで確定します。この金額は通常の「電気ご使用量のお知らせ」のほかに毎月届く、「余剰購入電力のお知らせ」という明細書で確認できます。

写真:売電料金の確定手順

売電料金の入金方法とは?

検針によって確定した売電料金は翌月に振り込まれます。検針日・振り込み日は電力会社によって違うので確認しましょう。ここで注意したいのは売電と買電とは、別の手続きになるということです。つまり電力会社から送電してもらった買電の料金は今まで通りに支払うことになります。「売電料金から買電料金を差し引いてくれればいいのに」と思われるかもしれませんが、残念ながら今のところそのようなシステムにはなっていません。

太陽光発電システムを導入した際には通常の電気使用分の明細に加え、電力会社に売電した分の明細が発行されます。

  • 写真:電気使用量のお知らせ
    電気使用分の明細書
  • 写真:購入電力量のお知らせ
    売電した分の明細書

売電価格とは?

2013年度の売電価格は1kWあたり38円です。(※2013年5月現在)この価格は「太陽光発電システム」を設置した年に確定し、10年間据え置きとなります。なお実際に毎月どれくらいの収支になるのかは、先ほどご紹介したソーラー設置診断のホームページでシミュレーションできるので確認してみましょう。

ソーラー設置診断 航空写真で太陽光発電量をシミュレーション
column
売電から生まれる節電の意識!
写真:

今、どれくらい売電できているのか・・・という売電量は家の中のモニターで確認できます。リアルタイムで売電量がわかるのは嬉しいですね。「今は発電量より使う電力が多いから売電できていない」といったことを、目にすることができるので、自然と節電意識にもつながります。売電をすることで、これまで気づかなかったエネルギーの大切さを知るきっかけになるのではないでしょうか。