外壁塗装の手順と色選びのポイント
外壁塗装の魅力は、色や光沢、立体模様などの自由度が高いことがあげられます。新築時と色を変えると、イメージチェンジの効果大。ツヤの度合いを変えたり、模様を変えたりするだけでも、家の雰囲気はぐっと変わってきます。
外壁塗装を行う際は下記の手順のように丁寧に作業を行います。塗料の種類によって、耐用年数やその後のメンテナンスの手間にも違いがありますので、適切な塗料を選ぶよう注意しましょう。
(1)足場架け | 外壁の周りに足場を組みます。 |
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(2)高圧洗浄 | 壁に付いているホコリや汚れ、コケなどを洗い落とします。 |
(3)下地調整 | はがれかかった塗料を取り除いたり、パネルのコーキング(シーリング)を打ち替えます。雨どいや軒裏、破風(はふ)や鼻隠し、換気フード、雨戸、シャッターボックスなども塗る場合は、サビ落としや目荒しを行います。 |
(4)養生 | 窓のサッシやガラスなど、塗装しない部分にフィルムなどを掛けて覆います。 |
(5)塗装 | 下塗りから始めて、塗り重ねていきます。塗る回数は、下地の種類や劣化の程度によって変わってきますが、通常は下塗り、中塗り、上塗りの3回ほどになります。 雨どいなどは、硬質塩ビ材料の塗装をすると美観、劣化防止にもつながります。その場合は、耐汚染性や付着性に優れたウレタン系塗料を選ぶとよいでしょう。 |
(6)養生や足場の撤去 | 工事中の汚れなどを清掃し、外壁の周りの養生を外して仕上がりを確認。手直しが必要なければ、足場も撤去します。 |
いざ外壁塗装をしようという時、一番悩むのは色ではないでしょうか。大抵の場合は、見本帳に並ぶ小さなサンプルから決めなければなりません。色の見え方は、面積の大小によって異なってきます。一般的に、明るい色は広い面積になるとより鮮やかで明るく感じられ、暗く落ち着いた色はより沈んで暗めに見えることを覚えておくとよいでしょう。
1階と2階の色を変えたり、飛び出した部分だけ色を変える、ツートンカラーもおすすめです。同じ色相やトーンにすれば、チグハグにならず調和のとれた外観となります。さらに、塗装をしない部分、窓のサッシや玄関扉、屋根などとのバランスも考える必要があります。工事業者や設計者と相談しながら、慎重に決めましょう。