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住まいから考えるお子さまへの安全と教育
住まいの環境はお子さまの安全と成長に大きな影響を与えます。安全面、教育面で実際にどのような影響があるのかをご紹介します。

安全面の影響

厚生労働省の「人口動態統計」(平成23年)で乳幼児の死亡原因をみると、不慮の事故が0歳児で3位、1〜4歳児で1位となっています。不慮の事故と聞くと交通事故など屋外を想像されるかもしれませんが、乳幼児の場合は家の中の方が多いという結果になっています。

お家でできる教育「 お手伝い 」

リビング

家族みんなが過ごすリビングには、小さなお子さまの手が届く場所にもさまざまな物が置かれています。お子さまの小さな口の中に入ってしまうサイズのもの、例えば電池やタバコなどは誤飲事故も少なくありません。また、リビングはお子さまが遊んでいるうちに、ソファからの転落、ドアへの激突による打撲などの事故が起こりやすい場所でもあります。

リビング

キッチン・ダイニング

キッチンやダイニングは火の元に近いことから、火傷の事故が多い場所です。ポットやお鍋を誤ってひっくり返してしまったり、炊飯器の蒸気吹き出し口から出ている蒸気に、お子さまが手をかざしてしまう事故もあります。火の近くでは「遊ばない・ふざけない」ことを約束させましょう。

キッチン・ダイニング

階段

階段では踏み外しや転落に注意が必要です。また、お子さまの遊び場にもなりやすい場所ですので、日頃から階段では遊ばせないようにすることも大切です。

階段

浴室

滑りやすく、湯船もあるためさまざまな危険が考えられる場所です。大人が一緒の場合でも、ちょっと目を離した隙に、事故が起こる可能性もあります。入浴中はお子さまから目を離さないように注意しましょう。

浴室

教育面の影響

住宅コンサルティング会社と慶應義塾大学SFC研究所が共同で実施した調査によると、有名大学に合格した子どもほどテレビがあるリビングなど多少にぎやかな雰囲気の中で勉強する傾向がありました。
また、自分の部屋やリビングだけでなくダイニングや廊下など複数のスペースで気分によって、場所を変えて勉強させてあげるようにしておくと、型にはまらない自由な発想ができるようになるというデータもあります。

お家でできる教育「 お手伝い 」

お子さまはお手伝いの中からたくさんのことを学んでいきます。お手伝いはお家での教育の一つと言えるでしょう。ぜひ「一緒にやってくれる?」と話しかけてみましょう。

<お手伝いで身につくもの>

お子さまはお手伝いの中からたくさんのことを学んでいきます。お手伝いはお家での教育の一つと言えるでしょう。ぜひ「一緒にやってくれる?」と話しかけてみましょう。

  • 責任感
    家事の一部を自分の役割として担当することで、責任感を養います。
  • 達成感
    お手伝いを最後までやり終え、「ありがとう」の言葉を聞くと、うれしい気持ちと共に達成感を覚えます。
  • 連帯感
    大人と同じことをしたり、家族の役に立ったりをすることで自然と連帯感がうまれ、心がより通い合うようになります。
  • 工夫
    最初は見よう見まねかもしれませんが、慣れてくれば「どうやったら早くできるか」「上手くできるか」工夫することを学びます。
  • 心配り
    お手伝いを続けることで、どうすれば家族が喜ぶかを知り、心配りも身につきます。