畳のお掃除と聞くとホウキを思い浮かべるかもしれませんが、掃除機でもお掃除は可能です。まずは畳の目に沿って掃除機をかけ、その後、から拭きをします。畳表のい草は、焼き物などに使う白土によって表面が保護されています。畳を長持ちさせるためにも、保護膜が落ちないように水拭きは避けましょう。
畳表は年月が経つと擦り減ったり、汚れたりしますが、それを裏返せばまた使用することができます。
6〜7年経つと、裏返しをした畳表も汚れや傷みが目立ってきます。畳表の交換(表替え)をしましょう。
畳を踏むとふわふわして柔らかすぎたり、畳と畳の間に隙間ができていたら、中の畳床が劣化している証拠です。新畳に取り替えましょう。
縁がなく、通常の半分の大きさの正方形の畳です。縁がないので見た目がシンプルになり、現代風のインテリアデザインとの相性も良いです。
い草ではなく、和紙に樹脂コーティングを施すなどして多彩なカラーを実現した畳。ピンク、青、黒など今までの畳の常識からは考えられない色彩で、さまざまなインテリアとのコーディネートが楽しめます。
畳表に和紙やポリプロピレンなどを、畳床に合板などを使用し、床暖房に対応した畳です。い草の畳より熱伝導率が高いため暖まりやすく、熱による反りや縮みもほとんどありません。
雑巾で拭くと障子紙を破いてしまう可能性もあるので、はたきでホコリを落とします。その後、爪楊枝などで桟と桟の間などの汚れをかき出します。
1.桟の裏側から霧吹きなどでたっぷりと水を吹きかけます。
2.数分おいてから、障子紙を下からゆっくりはがしていきます。
3.桟をきれいに拭いて紙が残っていないことを確かめ、かげ干しします。
4.床を新聞紙などで養生してから障子を寝かせ、障子紙の端を2〜3カ所テープで仮止めして、ややサイズが大きくなる程度にカットします。
5.仮止めをはがし、桟にノリを付けます。
6.障子紙を張ります。
7.余分な紙をカットすれば完成です。
白系ばかりと思われがちな障子紙ですが、ステンドグラスのようなカラフルなものも選べます。パッチワーク風にさまざまな色を組み合わせれば、日差しを通して万華鏡のように見えます。
多くの障子は引き違いのため、半分はいつも閉まっていることに。和紙などを利用した和風ブラインドなら、雰囲気を損なうことなく全開にして明るい空間にすることもできます。
和室の壁の多くは、砂壁・土壁などです。これらは水分がしみ込むため、水拭きは適しません。普段のお掃除は、はたきなどでホコリをはらう程度にします。砂壁や土壁は住居用洗剤を固く絞った雑巾にしみ込ませ、たたくようにして落とします。
砂壁や土壁がはがれ落ちやすくなったら、洗濯ノリを10倍くらいに薄めて霧吹きで吹きつけると固定できます。
少し前まで和室の壁と言えば、砂壁などでしたが、最近はメンテナンスが楽、コストが抑えられるといった理由から、和風クロスを使用することも増えてきています。和風クロスは、本物の木と見間違えるほどリアルな板目柄や珪藻土が練り込まれた凹凸感のあるものから、朱色や紺色といったアクセントになるカラーのものまで多種多様です。