JR線「倉敷」駅から程近い場所に完成した住宅型有料老人ホームは、交通至便な立地にあるだけではなく、地域に溶け込む為の様々な機能を併せ持った施設となりました。
コンセプトは"心に寄り添うケア"。施設といえば、どうしても味気のないものになりがちですが、住宅である以上は自由であり、できるだけ永く住める事が基本であると考え、元気なうちから一緒に過せるよう、運営面でも工夫が盛り込まれております。その一つとして考えられているのがデイサービス。
稼動時以外は地域に開放し、利用者以外でも若干の利用料を支払う事によって、ドリンクが飲み放題、リハビリ等に使えるマシンも使い放題と、健康増進に役立つだけでなく、地域との交流も深まり、孤立を防ぐにも一役買ってくれる試みとなり得ます。
地域の人がお勧めしてくれる施設となるよう理想を追求し、実現を目指して取り組んでいます。
建築DATA | ||||
---|---|---|---|---|
敷地面積 |
1141m2 (345坪) | 延床面積 |
1904m2 (575坪) | |
構造・規模 | 鉄骨造 3階建 | 開設 | 2012年 |
完成から開業まで1ヶ月以上を準備期間とし、徹底して職員研修と施設の作り込みを行いました。その結果、時計一つとっても職員一人一人の思い入れのある住空間が完成しました。
選ばれる施設の考え方としてハード面はもちろん、人が大事であると言われて久しいですが、気持ちの良い接遇に施設への愛着が加味されていると、更に心地よいものとなって現れてきます。
また、本施設が元気なうちから住んでもらいたいと思うにはもう一つ理由があり、元気な状態を知っているからこそ、その人に合ったサービスを提供する事が可能と捕らえています。要介護状態になった後で提供を始めると、コミュニケーション不足により最適なサービスにならない事もあるからです。
地域と一緒にその人と永く寄り添う、簡単なようで難しい事が、ここでは実現できます。