トップ - HomeClub特集 / 住まいのイメージをふくらませる - 美意識にこだわることで心地よく個性的な空間を演出
2021.06.24
町田ひろ子アカデミー 町田瑞穂ドロテアさん
インテリアは、その人の美意識や暮らしの中で大切にしている心が表れるものです。
自分が美しいと思うモノだけに囲まれていたい、あるいは普段からモノを増やさずミニマムに暮らしたいなど、こだわりをインテリアに活かすことで、心地のいい個性的な空間を演出することができます。たとえば、インテリアの基調色選びも美意識が反映されるものの一つです。とりわけ基調色として好まれるのが「白」で、空間を広く明るく見せる効果や清潔なイメージに仕上がることが、その理由でしょう。単調で味気ない印象を与えないためにも、素材の質感を活かしたり、デザイン性の高い照明器具やアートを取り入れたり、自分らしいアクセントを加えると、個性的でありながらまとまり感が出てきます。
また、お客さまをおもてなしする際にも、美意識が効いてきます。特に考えたいのが、玄関ホールのしつらえです。玄関ホールは、すっきりと清潔感を保つことが基本ですが、そこにコンソールテーブルやチェストを置くのがおすすめ。それらの上にお気に入りのオブジェや季節の花を飾ったり、アートを掛けたりすることで、お客さまへの歓迎の気持ちを表すとともに、もてなす側の美意識も表現できます。引き出しがあれば、日常使いのモノを収納できるという実用性も兼ね備えます。玄関ホールが広い、あるいは長い廊下が続くような場合なら、マットでアクセントを付けるのもいいでしょう。また、トイレや洗面室などサニタリールームはこだわりを発揮しやすい空間なので、存分に自分らしさを発揮してみてください。
まちだ・みずほ・ドロテア スイス生まれ。武蔵工業大学工学部建築学科卒業。一級建築士。インテリアデザイナー。日本の住宅メーカーをはじめ米国の設計事務所RTKL International ltd.にて勤務。2000年帰国後より、町田ひろ子アカデミーにて教育・商品企画・インテリアデザインなどに関わる。英国ロンドンにあるKLC School of Designでインテリアデザインとインテリアデコレーションのディプロマ(資格)を取得。海外の経験を活かし、日本の住空間にあったデザイン・コーディネイトをめざし、多方面で活躍。毎年英国インテリアデザイン研修を開催している。