トップ - HomeClub特集 / ライフスタイルを考える - 子どもの課題を解決しながら感性と創造性を育む保育施設
2021.10.15
幼稚園などの保育施設は、家族以外の人たちとふれあう機会を得られる、重要な子育ての場の一つといえる。ミサワホームが設計・デザインを手掛け始めたのは、そんな保育施設に関わることが、子育てのための住まいづくりにもつながると考えたからだ。
ここで紹介するのは、最も新しい3つの保育施設。すべてに共通しているのは、人や自然、地域とのつながりを促し、創造性の源となる好奇心を刺激し、心身ともに健やかに成長していくための環境づくりだ。そこには独自性を感じさせるさまざまな提案が盛り込まれている。2021年度のキッズデザイン賞を受賞した「千成幼稚園+せんなり村」では、放置されていた里山や地域の交流施設と一体で運営することで、自然や地域とのつながりを生み出している。「コビープリスクールみなみながれやま」では、さまざまな「木」の素材をふんだんに使った空間で、日常的に自然と親しみ、環境配慮への関心のきっかけを作るという提案。「わかたけ保育園」では、早稲田大学・人間工学科の研究グループと共同で実施している「足の裏への刺激が運動神経にどう寄与するかについて」の研究をもとに、裸足で遊びまわれる園庭づくりを実践している。
ミサワホームは住宅業界では珍しく、ミサワホーム総合研究所というシンクタンクを擁している。業界随一の累積特許登録件数を誇り、数々の世界初や業界初を開発してきた実績も、ミサワホーム総合研究所という存在があるからこそ。実は最初の保育施設の設計で窓口となったのも、ミサワホーム総合研究所だ。キッズデザイン賞の受賞にも、ミサワホーム総合研究所での受賞となったものがいくつもある。さまざまな子どもの課題を解決しながら、感性と創造性を刺激し、感受性を育むことができる保育施設や住まいづくりは、そんな挑戦の歴史があるからこそ実現できるのである。
多彩な木の素材に親しめる「木育環境」、好奇心を喚起する仕掛けを施した園庭や建物づくりで、主体性や創造性、人と人とのつながり、環境への意識を育み、子どもたちの未来につなげる保育を実施。
子どもの運動能力の低下といった社会課題を背景に、全身と五感を使って遊べる環境をデザイン。人工芝やゴムチップ舗装を採用した裸足で遊べる園庭や、自然環境とのつながりを重視した空間は、視認性の高い見守りもできる設計だ。
放置されていた隣地の里山を活用することで、子どもの自然体験を促進。地域との交流拠点となる子育て支援・地域交流施設「せんなり村」を併設し、園庭・里山と合わせて一体で運用。自然とふれあい、地域とつながることができる。