トップ - HomeClub特集 / 住まいのイメージをふくらませる - 地震も強風も火災も木質パネルの強い構造で守る
2022.07.29
強さの秘密は、独自の「木質パネル接着工法」。強度の高い木質パネルを強固に面接合することで、床面・壁面・屋根面が一体化した「箱」となるという構造だ。ここで重要なのは、「面」で接合されていること。たとえば木造軸組み工法や鉄骨造りなどのように、柱と柱が「点」で接合された構造では、外からの荷重が「点」に集中してしまう。そのため、たとえ柱や壁の強度に余力があっても、「点」が荷重に耐えられなくなった時点で、建物は変形してしまうことになる。対して、「箱」として一体化した「木質パネル接着工法」は、建物全体で外力を受け止め、力を分散できるので、変形量がきわめて小さい。この構造は「モノコック構造」と呼ばれ、ジェット機やF1レーシングカーなど、高度な安全が求められる世界でも採用されている。
災害でも建物が倒壊しない圧倒的な強さの実現。それは、住まいの防災対策のゴールのように聞こえるかもしれない。だが、ミサワホームではさらに先の安全・安心をめざして技術を開発。その一つが「MGEO(エムジオ)」で、内装仕上げ材の損傷まで防ぐことをめざした独自の制震装置だ。一般的な建物は、たとえ地震の揺れで倒壊しなくても、構造体が変形して壁や壁紙に亀裂が入ることが多い。そのため、住まいを使い続けるには、大きな修繕費用が必要となる。「MGEO」は、その費用を軽減し、災害後の安心にも貢献する防災アイテムだ。 二次災害への対策が数多く実施されている点も見逃せない。たとえば、火災発生時に炎が上部に燃え上がるのを防ぐ内部構造を採用した木質パネル。あるいは、揺れによる転倒を防止する造作家具。これらの対策は、住宅メーカーだからこそできること。もちろんここに挙げたものは、ほんの一例だ。
建築前の段階から、災害後の安全・安心まで見据えた対策は、「安全・安心にやり過ぎはない」という想いの表れといえるだろう。
※地盤に起因する被害、地震に伴う津波や火災による被害は除く。
ミサワホームの「木質パネル接着工法」は、木質パネルを面接合することで床面・壁面・屋根面が一体の「箱」となる「モノコック構造」が特長。あらゆる方向からの荷重を建物全体で受け止め、力を分散する。
独自の制震装置「MGEO」は、地震エネルギーを最大約50%も軽減し、台風の強風による揺れにも効果を発揮。構造体はもちろん、内装仕上げ材の損傷ゼロをめざしているため、災害後の補修費用も軽減。
火災時に炎が壁の中に入って天井裏や上階に燃え上がるのを防ぐ「ファイヤーストップ構造」を採用。パネル内部の横芯材によって、屋内のどの部分から出火しても、上部への延焼を抑えることが可能だ。
地震発生時に家具などが転倒すると、家族が下敷きになってケガをしたり、避難経路をふさぐ恐れが。そんな危険を防ぐのが、建物と一体となった造り付けの収納家具。災害後の室内の片づけも容易に。