トップ - HomeClub特集 / 住まいのイメージをふくらませる - 多発する水害を最小限に抑え近隣の避難場所も提供
2022.07.29
なぜ住宅は浸水対策が苦手か、それは、基礎の換気部(換気台輪)や窓などの開口部があるため、浸水を完全にシャットアウトすることが難しいからだ。実際、耐震性能には国の基準が定められているが、浸水被害には法的な指針がなかったというのも、こうした事情が背景の一つになっている。
ミサワホームでは、そうした現状を踏まえたうえで、浸水レベルを5つに分類し、レベルごとに具体的な対応策を提案する浸水対策ソリューションを開発。各対策は、住まいと敷地に浸水させない「DRY対策」(レベル1・2)と、被害の軽減や早期復旧を可能にする「WET対策」(レベル1~5)の2種類に分けられており、浸水リスクに合わせた幅広い提案が可能だ。
たとえば、レベル1・2のドライ対策なら、敷地に浸水させない「スマート防水ボード」や「止水ウォール」、給水タンクやエアコン室外機などの水没を防ぐ「高土間」など。同レベルのウェット対策では、下水道からの空気の逆流で室内への汚水噴出を防ぐ「汚水枡圧力開放蓋」などがある。
計画している建物の1階の天井下までの浸水が想定されるレベル3なら、水廻りの水没リスクを低減させて復旧コストを抑える「2階水廻り設計」や、浸水の際の避難場所としても活用できる「蔵の上の1・5階居室」などを提案。
また、2階床上に浸水が達するレベル4なら、それよりも高い位置に設けることで防災備蓄品を水害から守れる「小屋KURA」を。レベル5では、2階床を超える高さまで浸水しても避難場所が確保できる「3階建」や「屋上」などを提案。
加えて、非常時には近隣の人々の避難場所として活用できる「コミュニケーションポーチ」や、排水能力を超える多量の雨が降った際、下流域の土地への雨水流出による被害を低減する「アメニワ」など、地域とのつながりにも貢献する対策も用意。
家族の生命と財産を守ることを第一に、被害を最小限にとどめ、さらには災害後の早期復旧をめざす浸水対策。それがミサワホームの「守る」水害対策だ。
水害発生時の浸水被害を5段階のレベルに分け、段階ごとに、浸水させない「DRY対策」と、浸水しても復旧しやすい「WET対策」を提案。浸水被害から家族の生命と財産を守り、災害後に早期復旧が可能な住まいをめざす。
ふだんは美しい庭が雨の日には雨水貯留池となる「アメニワ」。景観を美しく演出し、隣地への雨水流出も防ぐ新しい防災提案だ。
ミサワホームでは、建物本体だけでなく、エクステリアについての防災対策も提案。いつもの暮らしの快適さを叶えながら、災害発生時には被害を低減し、災害後の復旧も容易にするというトータルな対策だ。