case 01
吹抜のブックギャラリーに
家族が憩う
北海道Fさん・夫婦+子ども1人
スリット階段の中央に据えられた高さ4mを超える本棚が特徴的なFさんの住まい。『ここは単なる通り道ではなく、家族が腰かけて本を読んだり、お茶を飲んだりして寛ぐ場所。とまり木のようなこの家のシンボルツリーをイメージしました』と設計担当。
絵本や専門書・雑誌などのほか木製のおもちゃや小物などがきれいにディスプレイされ、ギャラリーにもなっているので、階段を上り下りしているだけでも楽しい。ブックギャラリーのように見せる収納になっていて、つい本を読んでしまうシーンが目に浮かぶ。実際、娘にせがまれては踊り場に座り込んで絵本を読み聞かせて過ごすことも多いそうだ。
階段からフロアを見渡すと、デンマーク製の照明や階段の脇に設えたハンギングチェアといった調度品の一つひとつが、しっとり落ち着いた木の質感によく馴染んでいる。リビングのドアに付けた窓のチェッカーガラスもレトロ感たっぷりのアクセント。あえてラフに仕上げた階段のスチールの手摺りなど、随所にご夫妻のこだわりが活かされた美しい空間が広がっている。
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階段の中心に据えられた本棚には、木製の人形やおもちゃがバランスよくディスプレイされている。一段上がったマルチスペースは下がベンチ収納にもなっていて、厚みや容量のあるものも楽にしまっておける。
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寝室の窓の造作を家の形に。自由設計を活かした仕掛けが楽しい。シンプルな空間にアクセントとなっている。
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大きな掃き出し窓と高窓が天井いっぱいまで開いて、光量と通風を確保する。リズミカルに繰り返す開口により視界が広がり、伸びやかで開放感が感じられる。
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写真左建具の木質感と土間のコンクリートとの素材のコントラストが効いた玄関ホール。正面壁のアクセントカラーも印象的。扉のチェッカーガラスではシルエットしかわからないが、スリットからはリビングの本棚と階段が覗き見れて、遊び心もたっぷり。
写真右ラワン材の素材感を活かした洗面台。動線を考慮して角は落としてあり、ディスプレイを兼ねたニッチ収納や、洗面台と同じラワン材を採り入れた照明や窓の造作など、空間全体で調和を生み出している。
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すっきりとシンプルモダンにデザインされた外観。外構の仕上がりとのバランスも楽しみだ。
3LDK PLAN
- 延床面積
- 118.78m2(35.9坪)
- 敷地面積
- 258.84m2(78.2坪)
- 工法・構造
- 木質パネル接着工法(プレハブ)
- 竣工年月
- 2013年2月
- 販売会社
- ミサワホーム北海道