interview
自宅のエコライフに、
コンポスト推しです
コンポストフレンズ店主
西川 美和子さん
生ごみを、土に還して、
次の命の栄養にする「コンポスト」。
西川さんは、エコに貢献したいと
自宅で始めて、専門店をオープン。
コンポスト推しの理由を取材した
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- エコに貢献したい
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子どものころから環境問題が気になっていました。大学卒業後はテレビ番組制作者として環境問題に取り組むことが多かったんです。ずっと、制作する側だったので「自分でもやってみたい。小さくてもいいから、エコに貢献したい」と思っていました。コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことをきっかけに、コンポストを始めたのです。
生ごみが消えていく
コンポストとは、人間の手で土中微生物が働きやすい環境を整えているものです。キエーロ※の場合、生ごみを入れると、夏だと2~3日で、冬だと10日程度で消えていきます。多種多様な土壌微生物が、すごい勢いで生ごみを分解してくれているのです。そして、生ごみが消えながらも、土には植物の必須栄養素がどんどんと蓄えられています。最近では、手間がかからないコンポストがたくさん発売されていますので、始めやすくなっていますね。
※キエーロは、神奈川県葉山町の松本信夫さんが考案したコンポストです。
豊かな土が生まれています
2024年から慶應義塾大学理工学部の宮本研究室が、コンポストの一種であるキエーロ※の土(一部は竹チップなど他の基材)を25ヵ所から集めて、微生物叢(びせいぶつそう/微生物の集まり)の解析を実施しました。私の自宅にあったキエーロの土も、サンプルとして提出しました。その結果の一部が発表されたのですが、生ごみを入れ続けたキエーロの土(基材)には、植物栄養素が高濃度に蓄積されているとのことでした。生ごみから豊かな土が生まれています。
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- 生ごみのストレスがなくなりました
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コンポストを始めて「いいな」と思ったのは、効果がすごく目に見えることです。家庭のごみの4割程度が生ごみですから、それがなくなると、ごみが軽くなります。我が家では、ごみ出しの頻度が大幅に減りましたし、自宅に生ごみを置いておくストレスがなくなりました。防災対策としても効果的で、災害時にはごみ収集が滞ることがありますが、生ごみさえ処理できれば心地よく暮らせます。
フランスでは義務化されました
生ごみの約8割は水分です。この重くて燃えにくいごみのために、収集・運搬・焼却に多大なエネルギーが費やされています。コンポストは、その環境負荷を減らすことができます。2024年に、フランスでは、生ごみを家庭でコンポストなどを使って堆肥化するか、または自治体が設置した生ごみ収集ボックスに出すことが義務づけられました。
日本でも輪が広がっています
日本でも多くの自治体が生ごみコンポストに助成金をつけて推奨したり、コンポスト講座を開催して情報提供を行っています。コンポストフレンズのワークショップや出張講座には、幅広い世代の方に参加していただいていて、コンポストの輪が少しずつ広がっていると感じています。
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- コンポスト推しで、専門店をオープン
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コンポストはさまざまな種類があるので、そういうものを知ってほしい。実際の生ごみの変化や臭いなどを体感してほしい。もっと、コンポストを推していきたい。そして、大きな動きになってほしい。そんな想いで、2024年にコンポストフレンズをオープンしました。
たとえば、キエーロというコンポスト
コンポストフレンズでは、設置スペースに余裕のある方には、キエーロをお勧めしています。土と太陽と風の力で生ごみを分解する自然派コンポスト※です。木箱などをベースとしたもので、自作される方も多いですね。そこに、庭の土や黒土などを入れて(※粘土や砂は不可)、生ごみと土を混ぜながら埋めていくと、その名のとおり生ごみが消えていきます。みなさんが、その効果に驚きますね。
※キエーロは、土で生ごみを分解するコンポストです。透明なふたをつけて、太陽の光で中の土を温め、分解を早めます。サイドに隙間を設けて、風を通して土の表面を乾かし、臭いを抑えます。
土はほとんど増えません
生ごみを入れ続けるとキエーロのなかの土が増えると思うかもしれませんが、ほとんど増えません。生ごみの水分は蒸発していきますし、タンパク質や脂肪などは分解されて、水と二酸化炭素になって空中に出ていきます。最終的に残るミネラル(植物栄養素)は、生ごみの1%以下の量です。
バッグ型のコンポスト
バッグ型は通気性がある再生PET素材でつくられていて、土と米ぬかが入っています。そこに生ごみを入れてスコップで混ぜるだけです。生ごみを入れて分解が始まると、このバッグの何倍もの大きさの生ゴミを入れることができます。堆肥がたくさんできるので、植物や野菜を育てている人にはお勧めです。見た目もかわいいですし、臭わないので人気です。
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写真上左:キエーロ土置き型ラージ、写真上右:キエーロ土置き型スモール、写真下:2点ともAgriPoucherコンポストキット
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※卵の殻は、分解しづらいですが、土の栄養になるので、細かく砕いて入れるのがおすすめです。
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- 植物や野菜が元気に育ちます
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コンポストで生まれた堆肥を、庭やプランターの土に混ぜることで、ふかふかの豊かな土になります。そういった土は保水力や透水性が高くて、そういう意味でも植物や野菜が元気に育ちます。それに、土に触ることは癒やしにもつながりますし、日々の分解の様子を見ていると生態系の不思議に驚かされますね。
秋や冬は始めやすいですね
秋や冬はコンポストの分解量が落ちてきますが、虫や臭いの心配がありません。少しずつ生ごみを埋めてみていただいて、慣らし運転をしてください。そうしていると、春にはぐんぐんと分解が始まって、快適なコンポスト生活を過ごすことができます。
自宅でエコライフを楽しんでほしい
世界的には過剰な農薬使用や砂漠化などによって土壌劣化が進んでいて、大きな問題になっています。でも、人間というか、動植物にとって絶対に必要なものは、空気と水、それに土です。土がないと穀物などの主要食糧の生産は不可能です。そして、土は工場ではつくれません。小さなアクションかもしれませんが、コンポストを始めることは循環型社会の貢献につながります。ぜひ、自宅でエコライフを楽しんでほしいですね。
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profile

- 西川 美和子さん
- コンポストフレンズ店主、キエーロオフィシャル認定アドバイザー/NPO法人コンポスト東京副代表理事。大学を卒業後、NHKにて番組制作・コンテンツの国際発信に携わりながら、環境問題の情報発信をライフワークに。2000年に国際共同制作「地球白書 90億人をどう養うか」で地球環境映像祭アース・ビジョン大賞。定年退職後、2024年6月に「コンポストフレンズ」をオープン。コンポストの販売とともに、りんご箱コンポスト手作りワークショップや出張講座を実施。ホームページでは、具体的な使い方などを紹介して、コンポストの世界を広げている。
関連サイト
コンポストフレンズ公式ホームページ










